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「もののあはれ」

黒澤明が『馬』の助監督をやっていたとき、鋭いカット割りで編集した馬と子馬との
別れのシーン(親馬がいなくなった子馬を探すシーン)がうまく行かなかった。
黒澤は監督の山本嘉次郎にこのシーンは「もののあはれ」じゃないか?
と言われロングショット主体にしたらうまくいった。

この経験は『蜘蛛巣城』冒頭の道に迷うシーン、『乱』の梓野での戦闘シーンにも反映されている。







by yojisekimoto | 2010-11-02 00:15 | 黒澤明


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