12月2日柄谷行人講座

以下mixi柄谷コミュより転載です。

テーマ「国家と資本主義」

講座の内容: 国家とは何か。資本主義とは何か。両者のあいだにはどのような関係があるのか。『世界共和国へ』において人類史的なスケールで国家と資本主義の生成原理をとらえなおした柄谷行人氏と、『国家とはなにか』で知られる若手哲学者の萱野稔人氏が、国家と資本主義の問題をめぐって原理的な思考をくりひろげます。
(http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/0610koza/A0101.html#)

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上記の12月2日の講座、行ってきました。
100人ほど入る会場はほぼ満員でした。都庁のすぐ近くのビルの一角は柄谷さんらしくないシチュエーションでした。
肝心の中身は、(『世界共和国へ』の交換図をボードに描いた後)柄谷さんが萱野氏の質問に応える形で、国家と資本主義の癒着をいろいろな角度から話していくといったものでした。結論としては(?)ある時期から国家と資本主義が癒着したのではなく、最初から癒着していたと考える方がよい、とのことでした。
奴隷制から資本主義への移行を契約関係という観点からつなげようとする萱野氏に対して、資本主義は生産者というよりも(交換という観点から見れば)消費者を作ったのだからそれではだめだといさめていたのが印象的でした。このあたりは萱野氏に対する柄谷さんの個人授業のようでした。
柄谷さんは最近、槌田敦の本を読んで環境問題に関しても学んでいるそうですし、結構勉強しているな、という印象を持ちました(最近食欲がない、というのが心配ですが)。
その他、冗談まじりに『トロイ』という映画をホメーロスを読む代わりに見た方がいいと勧めていました(「トロイ映画ですけど(笑)」ということです)。
今関心のあるテーマは世界宗教だそうです。そこには鎌倉仏教なども入るようです。
メモも取らず、録音にも失敗したので、どなたか行かれた方でレポートして下さるとうれしいです。とりいそぎ、では
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追記:
柄谷氏が最初に描いた図は上記のようなものです。
講座の最後に「人民は最終的に国家に勝つのではないでしょうか?」といった会場からの質問に対して柄谷さんが「人民」という言葉の曖昧性を指摘し、定義し直すのを聞きながら、この図はかなり有効ではないか、という意を強くしました。

NAMに関連して言えば、柄谷さんへの人格的帰依から脱却するために、現在、その学問的内実の検証が大事になる、と僕個人は思います。官僚制に関する柄谷さんの最近の研究は、NAMでの反省に立ったもので注目に値するものです(先の講座でも「私的官僚制」に関して述べていました)。
さらに先の講座で柄谷さんは日本の地域通貨で唯一成功した事例は「おうみ」だと述べていました。「おうみ」はタクシーや映画館で使える原資担保型地域通貨です。この認識もQ(無担保型)での反省にもとづいたものなのでしょう。
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by yojisekimoto | 2006-12-11 23:13 | 柄谷行人


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