カテゴリ:映画( 30 )

Annie Hall Marshall McLuhan Scene (short edit) Woody Allen 1976


『アニーホール』 1976

『タクシードライバー』、『翔んだカップル』と並んでドストエフスキーの『地下室の手記』に影響を受けたであろう作品。

以下、wikiより

この映画は通常のリアリズムの手法で撮られてはいない。まず登場人物はカメラに向かって話しかけることにより「第四の壁」を壊している。また分割画面の使用、字幕が登場人物の頭の中の考えを解説している(対話と対照的に)などの表現が用いられている。 例えば、アレンが演じる人物がアニーと映画館で一列に並んで立っているシーンがある。アレンのうしろの男がマーシャル・マクルーハンの著作を解説しているのを聞き、アレンは列を離れ、カメラに向かって話しかける。男はそれからカメラに向かって弁明するが、アレンは(本物の)マクルーハンをカウンターのうしろから引っぱってきて、マクルーハンに「君の解釈は間違っている」と言わせ、その場を解決する。
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by yojisekimoto | 2011-10-04 02:43 | 映画

スターウォーズ:雑感

スターウォーズはep2以外は全部好きだ。
ep2はC3POの頭と体が入れ替わるギャグ以外は面白くない。
ep5と比べるとCGの駆使が逆効果だということがわかる。影が使えてないから動きが伝わらない。

ルーカスは多分コッポラのゴッドファーザーを意識したと思うが、結局超えられなかった。肝心なところで血縁を拒否したストーリー(アナキンの父親不在)だからリアリティーがないのだ。

ただ、同じ黒澤明の弟子として、一対一の師弟関係を描いたのは偉い。ロボット描写より黒澤の影響としてはこちらが本質的だ。




参考:龍谷大学黒澤アーカイブ
http://www.afc.ryukoku.ac.jp/Komon/kurosawa/index.html

あと、「民主主義」「善悪」と言った言葉をそれを描いた作品の次の作品ではじめてセリフにしているところも評価出来る。まず、映像で表現しようとしているのだ。

だから、ep2で民主主義(実際はep1で描かれる)、ep3(実際はep2で描かれる)で善悪という言葉が出てくる(はず)。ep1のジャージャーの勝利は民主主義の勝利の図解として優れている。全体主義陣営側は中心を壊されれば崩壊する。

ちなみにスターウォーズ全作の構成は、スピノザの『エチカ』(全5部だが第2部は2分割出来る*)と似ている。
理念的にも『エチカ』におけるコナトゥス(努力と訳される)が、フォースに対応する。

    (シス)    (ジェダイ)
  ダークサイド____ライトサイド
        \  /
         \/
        フォース 

       悪____善
   (悲しみ)\  /(喜び)
         \/
      コナトゥス=努力 
        (欲望)

*追記:
スターウォーズを351236の順で見るといいという意見があるが、エチカも34125の順で読むといいかも知れない。




              1実体
               /\
              /無限\
      A long time ago, in a galaxy far, far away...
  シス________/_2a属性__\________ジェダイ
    \知 抑制  / 小←/\→大 完全性  至福/
    ダークサイド/___2b様態\_____\ライトサイド 
      \  /\悲しみ_/\_喜び /\  /  
       \/ 憎しみ フォース愛 /  \/
       /\対象/物体_\/_観念\認識/\
      /所産的自然_身体欲望精神__\/  \  
     /  延長\ 受動3感情/能動 /思惟  \能産的
   神/______\___\/_第三種認識____\自然
            \ 4理性 (フォース)   
             \    /
              \_徳_/
               \/
              5自由



              1実体
               /\
              /無限\
             /_無限定_\
    ________/_2a属性__\________
    \知 抑制  / 小←/\→大 完全性  至福/
     \   悪/___2b様態\_____\善  /  
      \  /\悲しみ_/\_喜び /\  /  
       \/ 憎しみ \努力/ 愛/  \/
       /\対象/物体_\/_観念\認識/\
      /所産的自然_身体欲望精神__\/  \  
     /  延長\ 受動3感情/能動 /思惟  \能産的
   神/______\___\/_第三種認識____\自然
            \ 4理性  /   
             \    /
              \_徳_/
               \/
              5自由

追記:
こんなゲームが発売されるようだ。

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by yojisekimoto | 2011-09-26 20:46 | 映画

アレクサンダー・クレーゲ『資本論』

アレクサンダー・クレーゲが2008年にエイゼンシュテインの『資本論』映画化ノートを作品(全9時間半、DVD三枚分)にしていることをはじめて知った。

上記の予告編より、以下の紹介ニュースの方が優れている。形式的側面がジョイスに捧げられていることにも言及されているようだ。


全然関係ないが初心者向けカントという作品もyoutubeにあった。

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by yojisekimoto | 2011-05-08 18:46 | 映画

一本の松

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110324-00000907-yom-soci.view-000
読売新聞 24日 津波で軒並み倒された中、奇跡的に1本だけ残った高田松原の松
a0024841_2316625.jpg


タルコフスキー『サクリファイス』に出てくる木みたいだ。
a0024841_23141334.jpg

a0024841_2318565.jpg

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by yojisekimoto | 2011-03-24 23:15 | 映画

Mount Fuji In Red



http://rico.n-da.jp/e238434.html


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by yojisekimoto | 2011-03-18 03:06 | 映画

パゾリーニ「造花の情景」(『愛と怒り』より)

パゾリーニ詩集が刊行されたが、彼の未完の小説『石油』こそ邦訳が待たれる。
さて、北アフリカ、中東情勢を鑑みると、パゾリーニのある短編映画が思い出される。

http://www.tudou.com/programs/view/_BOnZWlwW2o/
今年は戯曲版『豚小屋』も東京で上演されるようだし、パゾリーニはゴダール以上に注目されるべき存在だ。
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by yojisekimoto | 2011-02-19 02:49 | 映画

『野いちご』に出てくる詩


「ベルイマンの『野いちご』でイサクが暗唱する詩の出典は何なのでしょうか?
どなたかご存知の方、おられないでしょうか?」

上記の書き込みをmixiでしたら善意ある方から回答があった。
mixiを東浩紀はデータベース民主主義と連載中の「一般意志2.0」で語っていたが、データベースの面目躍如である。
回答したくださった方に感謝したい。

探し求めた友はいずこにありや
夜明とともに心乱れて胸が騒ぐ
夜が更けても友は現れぬ
気配を感じているのに
いたる所に神のしるしがある
かぐわしい花の香り
そよぐ風
ため息もすう空気も神の恵みだ
夏のそよ風に声がする

////////

これは1818年に作られた詩編で、教会で使う歌の本の中におさめられているようです。
賛美歌とでもいうのでしょうか。
言語ですがこの詩編を読むこともできます。

また作者のヨハン・オーロフ・ヴァリーン(Johan Olof Wallin)については英語ですが説明もあります。

It´s actually not a poem, it´s a psalm from 1818 by Johan Olof Wallin. You can read the whole poem is swedish here:
http://sv.wikisource.org/wiki/Var_är_den_Vän,_som_överallt_jag_söker

If you for some reason want to know something about J.O Wallin there´s an articl in english here:
http://en.wikipedia.org/wiki/Johan_Olof_Wallin
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by yojisekimoto | 2011-01-21 21:58 | 映画

ゴダールのレナウンCM


以前も紹介したゴダール制作の1985年ごろのCM。交換という行為を描いていることに感心した覚えがある。
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by yojisekimoto | 2011-01-04 03:40 | 映画

『ゴダール・ソシアリスム 』、映画史から歴史へ

明らかに民主主義がテーマだから、題名はゴダール・デモクラシーの方がいいかも知れない。
ただ、日本語タイトルとしては原題のフィルムのかわりにゴダールを入れたのは正解だろう(原題はFILM SOCIALISME)。今回も自分自身の物語を語った部分があるからだ(とはいえ本人は未出演)。

全体は3つにわかれるが、最初のクルーズの章の出来が悪い。単に音声ダイナミックレンジを間違えた技術的な側面もあるし、クルーズの労働者を描かないから実感がともなわない(有島武郎の『或る女』のように船底まで行かなければ不十分だろう、、、)。

104分の全編を74秒に早回しして全部見せてしまった(?!)予告編↓ではクルーズの場面が光っていたが、、、


子供を描いた2章(上の予告編だと35秒過ぎから)と、『映画史』のような3章(同58秒頃から)は出来がいい。

(わかりにくいので10倍遅くしたバージョン↓、、、)


かつてトリュフォーが、ゴダールは若者を描いた時はいい映画を作る、なぜなら愛があるからだと言っていたし、また、タルコフスキーは『勝手にしやがれ』を絶賛し、題材に「触れた」時に傑作ができると言っていた。
この伝で言えば、2章には愛があるし、エイゼンシュテイン、スペイン革命に題材をとった3章は決定的な題材に触れていると言える(ゴダールの自分自身にさえ噛み付くシニシズムは子供の「誰でも平等にたたいてやる」という台詞に如実に現れる)。

作品の発想としては、ストーリーの流れに反して、3章から始まっているのではないかと思う。
つまり、『映画史』に民主主義を探したが見つからないので旅にでました、と言った具合である。これはモレッティの『親愛なる日記』と同じパターンであるが、ここで思い出すのは柄谷行人が蓮實重彦の『非情城市』論を批判し、歴史を無視するべきではないと言ったことだ。

映画史から歴史へ、シネフィルは目を向けなければならない状況に来ているのだ。

ここには、もはや、パゾリーニを官僚的、エイゼンシュテインを修正主義と罵ったかつてのゴダールはいない。

かつてならハリウッドに対抗してヌーベルバーグの自己証明を試みたろうが(この映画でアメリカを代表するのは映画ではなくシンガーのパティ・スミスだ)、この作品ではヨーロッパ内部それ自身の歴史に自己証明を探しているのが印象的だし、バディウの出演などは、経済革命に完全には賛同できず政治革命に未練を残している残余ではあるが(マルロー『希望』を引用するなど、ゴダールのレジスタンスへのコンプレックスは相変わらず)、革命の経済的な側面をバックボーンにした陳腐なストーリーは、そうした歴史(世界史)を観客が追体験することで、はじめて必然性をもってくるのだ。

ゴダールは銀行家の息子だそうだから(この映画の物語上の悪役は銀行家)、ファミリーロマンスに回収できるのではないかとも思うが、、、、


付録:
バルセロナを描いた部分で引用された、ファウルを受けるイニエスタ↓
a0024841_4312170.jpg


(ゴダールは1950年代のマジックマジャールに共産主義を見出したと語ったことがある)

以下は1985年頃、ゴダールが監督したレナウンのCM

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by yojisekimoto | 2010-12-23 00:00 | 映画

Bienvenido Mr Marshall trailer

先日(2010年11月13日)亡くなったスペインの映画監督ルイス・ガルシア・ベルランガ(Luis Garcia Berlanga、1921-2010)の代表作、「Bienvenido Mr Marshall (ようこそ、マーシャルさん!)」


内容はアメリカのマーシャルプランを皮肉ったものらしい。
スペイン内戦の余波で戦後も苦労した人物のようだ。スペイン内戦に関してはケン・ローチなどが描いているがもっと知られていい。
(マーシャルプランに関してはイタリアのボローニャが持ち前の自立精神からそれを拒絶したと聞いたことがある。乾英一郎著『スペイン映画史』140頁〜によればスペインにマーシャルプランは適用されなかったので、これはまったくのフィクションであると言う。)

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by yojisekimoto | 2010-11-18 12:40 | 映画