カテゴリ:スポーツ( 26 )

クライフの戦術論

最近出版された『クライフ哲学ノススメ』の冒頭で紹介されていた動画。

Cruijff legt de ruit uit
http://www.youtube.com/watch?v=620nI07DHDw

ユーロ2004でのギリシャ優勝を検証したもののようだ。
ギリシャが採用した一見守備的な4−3−1−2↓が、

 ○   ○
   ○
 ○   ○
   ○   
○ ○ ○ ○

クライフの攻撃サッカーの変形↓でもあり得ると言う逆説。
(クライフの記載法は上下逆で、○ではなく×を使う。)

○     ○
   ○
 ○   ○
   ○   
○ ○ ○ ○


クライフはペナルティエリアで勝負できるFWがいない場合は、ウィングを残したゼロトップの有効性を提唱する。

前掲書は近年(ワールドカップスペイン優勝まで)のクライフの発言(テレビ、『テレグラフ』等でのそれ)をまとめていて面白い。
ただし、サイド攻撃のあり方など、以前ネットで紹介されたまま、不採用の記事も多いのが残念だ。
(オランダ語がわからないのでネットで検索してもなかなか見つからない。)

最後の章などは既刊書と内容がダブるが、練習方法(フリーマン二人の6対4ミニゲーム)の紹介などは図解されているので他のクライフ関連の著作よりわかりやすい。
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by yojisekimoto | 2010-12-20 13:22 | スポーツ

イスラエル、レスリング、大相撲

雑誌現代思想の大相撲特集で創世記のヤコブと天使の闘いがイスラエルの起源であり、また、レスリングの語源でもあるという話が書いてあった。
実は大相撲がイスラエルと関係するという説もある。

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by yojisekimoto | 2010-11-21 07:54 | スポーツ

他者からの視点

以前あるサイトの囲碁のソフトで遊んだことがあるがどうしても機械相手に勝てなかった。だがあるとき相手から自分がどういう風に見られているかを意識したら簡単に勝てた。

12日のサッカーA代表韓国戦はどうしても機械相手に勝てなかった自分と重なる。

つまり、自分たちのラインをコンパクトにすることばかり考えていて、相手からの視点がなく、相手が何を怖がるかが見えていないのだ。

簡単に言えば、攻撃面で裏狙いの選手を入れて、相手のラインを間延びさせるべきだったのだ。
それを相手は一番恐れたはずだ。
得点につながらなくても、相手センターバックとの駆け引きが多ければ、後半スタミナ面で有利になる。

こんな簡単なことがプロの監督に分からないわけはないのだが、自分たちの側からしか考えないから見えてこない。つまり他者からの視点を欠いた思考には限界があるのだ。

選手に自由があれば、中盤の選手が自主判断で飛び出すだろうが、誰も飛び出さなかった。

選手に自由がないのか?それとも判断力がないのか?

以前書いた図だと、トルシエの位置に新監督は収まるようだ。
       
       攻撃的
    オシム |ジーコ
リスク有り___|______リスクなし
    トルシエ| 岡田
        |
       守備的

いずれにせよ前途多難だと感じる。

追記:
賛否両論あるが、ジュビロの前田はよくやっていた。本田は左足しかシュートがないのが露呈しているからこのポジションは前田しかいない。
できれば裏狙いの選手と組ませたかった、、、、、
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by yojisekimoto | 2010-10-13 01:29 | スポーツ

コンパクトなラインの勝利

2010年10月8日、ジョン・レノンの誕生日でもあるが、サッカー日本代表にとっては記念すべき対アルゼンチン戦勝利となった。

勝因はザッケローニ新監督が試合中も指示していたように、ラインをコンパクトにしていたことにつきる(後期オシム、中期トルシエだけが日本代表では実践できていた)。
これによってたとえ押し込まれてもカウンターが機能する。
また、全体の運動量の負担が等分化され、終盤に疲れが出にくい(Jでは連戦が多いのでうまく行かない場合もある)。

前線と守備陣のコンパクトさが大事だということは社会的にもいろいろな場所でアナロジーとして有効だろう。ノーベル賞受賞者と懲役で牢屋に入っている人物との距離とか、、、、


追記:
ただし、12日の韓国戦はまったくだめだった。監督が3トップにこだわった悪影響が出た。
自分たちのラインをコンパクトにすること以上に、相手の裏を狙う選手を入れて相手のラインを間延びさせるべきなのだ。ザッケローニに攻撃のアイデアはない。
前半は相手CBをラインコントロールで疲れさせて後半勝負でいいのに、、、、
香川あたりが自己判断で飛び込むべきなのだが、、、
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by yojisekimoto | 2010-10-09 00:36 | スポーツ

初動負荷理論

「彼らは、身体が何をなしうるか(略)知らない」
エチカ第三部定理二備考

松井秀喜やハンカチ王子や巨人の亀井など、筋トレのし過ぎで失敗するケースが多い。
これはイチローなどが実践する初動負荷理論を知らないことからきている失敗だ。

イチローはオバマ大統領にレーザービームの秘訣を聞かれて、「ソフトマッスル」と答えたそうだが、
これは初動負荷理論をよく伝えた言葉だ。

近年では古武術や『黒人リズム感の秘密』の解明など、実践面では広がらないものの理論面では画期的な成果が日本からでている。

初動負荷理論に話を戻すなら、これは特殊な機具を必ずしも必要としないトレーニングだと思う。広い稼動域と慣性を伴う速い動きが両立すれば初動負荷理論トレーニングは日常の中で可能だ。
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by yojisekimoto | 2010-05-24 11:24 | スポーツ

『蜜蜂の生活』

先日、岡田日本サッカー代表監督が自チームをハエに喩えてひんしゅくを買ったが、蜂の
方が聞こえはよかったに違いない。
『青い鳥』で有名なメーテルリンクは養蜂家でもあり、『蜜蜂の生活』(邦訳、工作舎)
という蜜蜂の観察録を残している。

これは蜜蜂の持つ知性の証明に尽力した本で、様々な文献を駆使していて、そのなかにハ
エとの比較もある。

液体のなかで死んでしまう蜜蜂と、注意深いハエとを比較した文章(101頁)を紹介し
ているのだが、メーテルリンクは自分の死を畏れない蜜蜂を人間とは違った価値観を持っ
た知性の持ち主として賞讃している。

以下の文章などは日本代表サッカーチームのメンバーに相応しい。

「蜜蜂は生涯の最も危険な日の冒険に備えて心構えをしておくことを知っている。」
                          (『蜜蜂の生活』邦訳44頁)
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by yojisekimoto | 2010-05-22 13:04 | スポーツ

オシムの練習メニュー

参照:『オシムの戦術』(p97-9より)

「三角ベース」
      ____
      ◉◉◉
     ◉ ◉◉
         ◉

◎◎◎         ◯◯
 ◎ ◎◎       ◯◯ ◯
\ ◎          ◯ ◯/
 \             /



グラウンド半面にゴールを三つ置いた「三角ベース」(7対7対7)。

ボールを持った選手のそのときの判断でどちらのゴールを狙ってもよい。
サイドを使う訓練になる(棒線はゴールマウス)。
オシムはアジアカップ直前、選手の疲労のたまった時にこのメニューで盛り上げたそうだ。

そんなオシムの口癖?は「哲学しないでくれ」だった。
「難しく考えるな」「あれこれ議論する前に、やってみれば分かる」といった意味らしい(同書p32より)。

同書はオシムの日本代表における主要な試合のフォーメーション図、全試合の出場選手名が掲載されていて資料価値が高い。

公式書籍ではないらしいが、具体的な練習方法を知りたければ『オシムの練習』もおすすめ。
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by yojisekimoto | 2010-05-14 17:05 | スポーツ

"El modelo de juego del FCBarcelona"

 FCバルセロナのメッシがモウリーニョの「足を出さない大作戦」(元日本代表都並敏氏の命名:メッシに対して飛び込まないで複数で守る作戦)で止められていたが、バルサのサッカーが魅力的なのは間違いない。
いくつかの説明が出来るが、下の図はそうした説明をする際の前提になる図だ。

"El modelo de juego del FCBarcelona"(p.140)より

           organizacion
    →       defensiva        ↓
    D      守備を組織     A
         <長谷部がチャージ>

ataque        circlo de juego        defensa
organizado       transiciones        organizada
組織的攻撃    ゲームの遷移のサークル    組織的守備
<前田がシュート>              <啓太が奪取>
   ↑ C     contraataque    B  ←
             反撃
            <遠藤がパス>

<>内は一例を追記した。
上記書ではABCDの事象で課題がさらに細分化され説明される(バスケットボール等での方が
こうした攻守のサイクルは分かりやすいだろう)。
こう見ると当たり前のようだが攻撃の前提に守備があるということ、攻撃と同じ数だけ守備機会があることがわかる。

まるでTaoの陰陽図のようである。
ここにトライアングルの作成等の課題が組みこまれる。
また、基本的にはカウンター時のライン形成を別にすれば、守備のときはボールに収縮し、攻撃時は散らばるイメージになる。
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by yojisekimoto | 2010-04-27 18:37 | スポーツ

「鐘」

「鐘」というタイトルは『アンドレイ・ルブリョフ』を思いださせる。

<真央の演じたフリープログラムは、ロシア人・ラフマニノフ作曲の「鐘」。
ロシア革命によって、人々、思想、宗教が混乱、弾圧され、無残な姿をさらし、
この理不尽な状況に対し、怒り、悲しみを込めた曲である。>
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by yojisekimoto | 2010-04-12 23:44 | スポーツ

世界選手権女子カーリング

エンド   12345678910  計
デンマーク*100010040 2 8
日本    003101101 0 7

世界選手権、日本女子カーリングチーム。
苦戦の原因は沢山ある。
選抜チームが無理だったこと、過密日程による疲労、テレビ中継による緊張、、、etc。
ただし、最終デンマーク戦の敗因は簡単。
ノルウェーに勝利を収めた後、オーダーを変えたのがすべてだ。
勝った試合の後は,よほどのことがない限りオーダーをいじってはいけない。
オリンピックでもそれで間違えた。

勝った後オーダーを変えたがるのは監督の自己顕示欲と言える。

////////////

第10エンド:日本(黄)4th、2投目投石後(図の数字は時計の目盛りと同じ)、

            赤
        |  黄
   _____|_____
  |  ___|_黄_  |
  | |  _|_  | |
  | | | |黄| | |
9_|_|赤|_|_|_|_|_3
  | | | | | | |
  | | |_|_| | |
  | |___|赤__| |
  |_____|_____|
        6
        
       
     :デンマーク(赤)ラスト投石後、

            赤
        |  黄
   _____|_____
  |  ___|_黄_  |
  | |  _|_  | |
  | | | | | | |
9_|_|赤|_|_|_|_|_3
  | | | | | | |
  | | |_|_| | |
  | |___|赤__| |
  |_____|_____|
        6

日本7:8で逆転負け

以下、参考動画(上記で記述した最終戦ではない):

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by yojisekimoto | 2010-03-26 08:14 | スポーツ