カテゴリ:柄谷行人( 43 )

20130207トークイベント:メモ

20130207トークイベント終了。

キュロス王の二面性、トルコのアジア性、
探究1への言及が感慨深い。

台湾での囲い込み運動説明の話も興味深かった。

だが、想起説の説明はあれでいいのか?
トラクリは勿論、哲学の起源からも一歩進んだわかりやすい説明だったが(精神分析における非対称性との類似)。

さらに、フランスの内乱の引用だけは納得できない。

「彼ら(労働者)は、実現すべき理想を何ももっていない。彼らのなすべきことは、崩壊しつつある古いブルジョア社会そのものの胎内にはらまれている新しい社会の諸要素を解放することである。」(全集17.320頁)

内在的な革命は当事者しかわからないはずだが、マルクスは常に外部にいて構造を俯瞰する。
また、プルードンの交換銀行が必要だったことは明白なのにマルクスはそれを圧殺する。

//////////

僕の本には書いてないんですけど…
想起ということの問題を改めて考えました。
思い出すというのは、ソクラテス問答法というのは…
相手が思い出すのを助ける
自分は何もしない…精神分析も医者は関係ない
患者が思い出すだけです…後になって理論的にまとめたのは医学用の話で…
そのことを痛む?しかない…

僕はそのことで思うのは、
それは革命の問題もみな同じではないか。
みんながね、どういう理論で、あるいはどういう社会を実現するんですかときくんですよ。
けどねそれは僕はこう答えるんですよ。
それは君たちは知ってるんだ、と。
現にあるんですよ。イソノミアが現代ならどういう社会ですかと聞かれたら、
協同組合ですよと答えます。
自分が経営者で自分が労働者、あるいは共同所有…。支配関係はありません。労働商品ではないから。イソノミア、ノールールです。
協同組合が社会全体であるような社会をマルクスは共産主義と呼んだんですよ。
国家がやってはダメですよ。協同組合が国家にとってかわらなければならないと言っているんです。
マルクスは若いときから言っています‥

「彼ら(労働者)は、実現すべき理想を何ももっていない。彼らのなすべきことは、崩壊しつつある古いブルジョア社会そのものの胎内にはらまれている新しい社会の諸要素を解放することである。」

解放すべき諸要素はあるんです。それを解放すればいいんです。

要素があるだけで…
それを思い出せばいいだけです。
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by yojisekimoto | 2013-02-09 12:46 | 柄谷行人

『哲学の起源』(岩波書店):目次

  目 次
_______
『哲学の起源』   柄谷行人  岩波書店2012.11 →詳細目次別サイト索引

  はじめに

序 論                 1
  
1 普遍宗教              3
2 倫理的預言者            8
3 模範的預言者           12

第一章 イオニアの社会と思想     17

1 アテネとイオニア         19
2 イソノミアとデモクラシー     23
3 アテネのデモクラシー       29
4 国家と民主主義          33
5 植民とイソノミア         35
6 イオニアと北アメリカ       43
7 イソノミアと評議会        49

第二章 イオニア自然哲学の背景    55

1 自然哲学と倫理          57
2 ヒポクラテス           64
3 ヘロドトス            69
4 ホメロス             75
5 ヘシオドス            82
                 
第三章 宗教批判としての自然科学   91

1 宗教批判             93
2 運動する物質           95
3 制作と生成           102
                 
第四章 イオニア没落後の思想    111 

1 ピタゴラス           113
 a 輪廻の観念
 b 二重世界
 c 数学と音楽

2 ヘラクレイトス         130
 a 反民衆的
 b 反ピタゴラス
                
3 パルメニデス         
 a ヘラクレイトスとパルメニデス 142
 b ピタゴラス批判
 c 間接証明

4 エレア派以後          157
 a エンペドクレス
 b 原子論
 c ポリスからコスモポリスへ
                  
第五章 アテネ帝国とソクラテス   167

1アテネ帝国と民主制        169
2ソフィストと弁論の支配      175
3ソクラテスの裁判         180
4ソクラテスの謎          186
5ダイモン             192
6ソクラテスの問答法        197
7プラトンとピタゴラス       203
8哲人王              207
9イソノミアと哲人王        212

 注                219

 附録 『世界史の構造』から『哲学の起源へ』 235

  地 図
  古代ギリシア史年表
  思想家年表


________________________________________

 詳細:目次
『哲学の起源』   柄谷行人  岩波書店2012.11

  はじめに
 柄谷行人『世界史の構造』

 序 論                 1
  
 1 普遍宗教              3
エゼキエル,3
ブッダ,3
マハヴィーラ(ジャイナ教開祖),3
ベルグソン『道徳と宗教の二源泉』,3@   
ウェーバー『宗教社会学』,3-4@

 2 倫理的預言者            8

 3 模範的預言者           12
神の言葉,13
(並木浩一『旧約聖書における文化と人間』,219)
諸子百家,14
老子,14
孔子,14,14(『論語』)@
墨子,14
韓非子,14
公孫龍,14

 第一章 イオニアの社会と思想     17

 1 アテネとイオニア         19
プラトン『パイドン』,19
アリストテレス『形而上学』,19

 2 イソノミアとデモクラシー     23
ハンナ・アーレント『革命について』,24@
アリストテレス『政治学』,26@@
シュミット『現代議会主義の精神史的地位』,27@,27-8@

 3 アテネのデモクラシー       29
ヘロドトス『歴史』,29
トゥキュディデス『戦史』,29
(エウリピデス『イオン』,220)
ヘーゲル『哲学史講義』,31@

 4 国家と民主主義          33
(前508年 アテネ、クレイステネスの改革),34

 5 植民とイソノミア         35
モルガン『古代社会』,38@
アラン・テスタール『新不平等起源論』,38@
ヘロドトス『歴史』,40@

 6 イオニアと北アメリカ       43
(870〜930年、ノルウェーからアイスランドへの移民),45
(1262年、デンマーク アイスランド征服 ),47
 →ノルウェーの間違い、デンマークは1380年以降。
(1763年 ポンティアック戦争 ),48
ヘロドトス『歴史』,48@

 7 イソノミアと評議会        49
ヘーゲル『哲学史講義』,49@
ハンナ・アレント『革命について』,50-51@,52@
ハイデガー,53,54
ニーチェ,54
ルソー×
モンテスキュー×
(ドナルド・グリンデ、ブルース・ジョハンセン『アメリカ建国とイロコイ民主制』×)

 第二章 イオニア自然哲学の背景    55

 1 自然哲学と倫理,57
プラトン『ソピステス』,59
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』,59@
アナクシマンドロス,60
(広川洋一『ソクラテス以前の哲学者』,220@)
広川洋一『ソクラテス以前の哲学者』(デモクリトス),61@(221)
ロザリンド・トーマス『ヘロドトスの歴史的文脈(Herodotus in Context)』62,63@
(イオニアと東ギリシアの伝統 前後世紀後半に栄える),63
ヘカタイオス,63

 2 ヒポクラテス,64
(前460−377),64
ヒポクラテス『古い医術について』,64-65@,65-64@,66@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(アルクマイオン),67@
アルキダマス『メッセニア人を讃える演説』,68@
アンティフォン『真理について』,68
アリストテレス『政治学』,68@
プラトン『国家』,68

 3 ヘロドトス,69
ヘロドトス『歴史』,69
(トゥキュディデス『戦史』,221@)
ヘロドトス『歴史』,70,71@,71@
アリストテレス『政治学』,71-2@
カタイオス,72,73(『世界記述』)
ロザリンド・トーマス,73
ヒポクラテス『古い医術について』,73
ヘロドトス『歴史』,73-4@,74@

 4 ホメロス,75
(ホメロス前750年頃 ヘシオドス前700年頃詩作),75
ホメーロス『オデュッセイア』(筑摩),77@,78,79
     『イーリアス』,77,78,76
(ミュケナイ国家の末期 前1200年頃),78
専制国家,80
常備軍,80
法,80
(商鞅(しょうおう),222)
ハムラビ法典,80@
関広野『プラトンと資本主義』,80,81@

 5 ヘシオドス,82
ヘシオドス『神統記』,82
     『仕事と日』,84@,85@,85@,85@
(オリンピア競技会 前776),83
ジョージ・トムスン『最初の哲学者たち』85,86@***
ウェーバー,86
宗教改革,86
(ギルバァトx ギルバート・マレー『ギリシア宗教発展の五段階』,222@)
アリストテレス『形而上学』,86-7@
ヘシオドス『仕事と日』,88@
                 
 第三章 宗教批判としての自然科学   91

 1 宗教批判,93
ヘシオドス『神統記』,93
(アテネ、前510年に民主制。サモス島、前538年ポリュクラテスが僣主となる),94
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(アナクシマンドロス),95@

 2 運動する物質,95
アリストテレス『形而上学』(全集12),95-6@
       『霊魂論』,97@(タレス)
タレス,97
コーンフォード(『宗教から哲学へ』),97
アナクシメネス,98
(岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(シンプリキオス:アナクシメネス、アナクシマンドロス),223@)
アナクシマンドロス,98
(田辺元,223)
ブロッホ『ルネサンスの哲学』,100@,100-1@
ブルーノ(1548−1600),100
スピノザ(『スピノザ書簡集』書簡56),101
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(クセノファネス),101,102@,102@

 3 制作と生成,102
アリストテレス『形而上学』(全集12),103@
ファリントン『ギリシア人の科学』,104-5@,105@,106-7(ディオドロス『歴史』)@,108
岩崎允胤『ギリシア・ポリス社会の哲学』,105@,105@,106@
アリストテレス『自然学』,106(エンペドクレス)@
ファリントン『ギリシア人の科学』(ディオドロス『歴史』),106-7@
ダーウィン『種の起原』,108
進化論,108
(アル=ジャーヒズ,224)
スペンサー,109,(224)
マルクス『デモクリトスとエピクロスの差異』,109
                 
 第四章 イオニア没落後の思想    111 

 1 ピタゴラス,113
(ピタゴラス 前582ー497),114
  a 輪廻の観念,113
ポリュクラテス,114
プラトン『パイドロス』,115
『パイドン』,116
『メノン』,116
ジョージ・トムスン『最初の哲学者たち』,116@,117-8@
  b 二重世界,118
ポリュクラテス,118
(ポリュクラテス・コンプレクス,225)
ニーチェ『権力への意志』,119,120@
マルクス『ドイツ・イデオロギー』,120-1@
(マルクス『資本論』,225)
  c 数学と音楽,124
コーンフォード(『Principium Sapientiae, 1952』),124
天界の音楽,127
ヘーゲル『哲学史講義』,129
アンティステネス,129?
プラトン,129
ピタゴラス,124-130
(アリストテレス『天体論』,225-6@)
(プルタルコス『哲学者の自然学概要』,226)

 2 ヘラクレイトス         130
(前540ー480),131
  a 反民衆的,130
ポパー『開かれた社会とその敵』,131@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(ヘラクレイトス),132@,134@,134@,134-5@,135@,135@,136@
山川偉也『ギリシアの思想』,133@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(アナクシマンドロス),136@
  b 反ピタゴラス,136
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(ヘラクレイトス),136-7@,138@,138@,139@,139@,141@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(クセノファネス),137@,@
アリストテレス『形而上学』,138@
プラトン『国家』,141
                
 3 パルメニデス          142
  a ヘラクレイトスとパルメニデス,142
アリストテレス『形而上学』,143@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(ヘラクレイトス),143@
ヘーゲル『哲学史講義』,143-144@,145-6@
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』,146@,146@
  b ピタゴラス批判,147
アリストテレス『形而上学』(全集12),147@
プラトン『パルメニデス』,149
ベルグソン(『時間と空間』)?,150
  c 間接証明,151
山川偉也『ギリシアの思想』,152@,153@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(パルメニデス),153@
カント,154,155,
「ヘルツ宛書簡(1781.5.11)」,155
京都大学『ソクラテス以前の哲学者たち』(パルメニデス),156@

 4 エレア派以後          157
  a エンペドクレス,157
ヘシオドス『神統記』,157-8@,159
  b 原子論,159
エンペドクレス,158,159-162
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第3分冊(アナクサゴラス),160@,160@
メリッソス『?』,160@
レウキッポス,160
(岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第4分冊(レウキッポス?),227@)
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(アエティオス),161@
ドルトン,161
  c ポリスからコスモポリスへ,163
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(プルタルコス(エンペドクレス)),163@,163@
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』,164
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第4分冊(デモクリトス),165@                  

 第五章 アテネ帝国とソクラテス   167

 1アテネ帝国と民主制,169
ソロンの改革(前594年),169
クレイステネスの改革(前508年),169
ペロポネソス戦争(前431年〜404。敗戦時「三〇人の僣主」),170,171
ペリクレス(前444年〜?、執政官、アルコンに),172
ハンナ・アーレント『全体主義の起源1』,172(228@)
ポリス,174
ペロポネソス戦争,174
(トゥキュディデス『戦史』,228)
(アリストファネス『女の平和』,228)
外国人,175
(ペリクレス,229)
植民者,176
(アスパシア,229)

 2ソフィストと弁論の支配      175
プラトン『ゴルギアス』,176,178
ヒッピアス(プラトン『プロタゴラス』),177@
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝上』(ソクラテス),177@
プラトン『政治家』,178
プラトン『ゴルギアス』,178
フィシス,178
ノモス,178
プラトン『国家』178,179@
アルキビアデス(前416年、メロス島へ討伐),179

 3ソクラテスの裁判         180
アテネ「四〇〇人の支配」(前411年),180
民主制が復活(前403年),180
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝上』(ソクラテス),181@
アリストファネス『雲』,183
プラトン『ソクラテスの弁明』,184@,184-5@

 4ソクラテスの謎          186
クセノフォン,186
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝上』(ディオゲネス),187,188
世界市民,188
カント『啓蒙とは何か』,189
マルクス「ヘーゲル国法論批判」,189
(マルクス『ユダヤ人問題によせて1』@),229
クセノフォン『ソクラテスの思い出』,191@,191@,192@

 5ダイモン             192
プラトン『ソクラテスの弁明』,193@
アリストファネス『雲』,194@
ヘーゲル『哲学史講義上』,195@
フロイト,196

 6ソクラテスの問答法        197
プラトン『ソクラテスの弁明』,197-8@
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝上』(ソクラテス),200@
弁証法,201
(プラトン『国家』,230@)

 7プラトンとピタゴラス       203
プラトン『ソクラテスの弁明』,203@,203@
(孔子『論語』,231 @)
プラトン『クリトン』,203
プラトン『パイドン』,203,204
イデア,204,205
アリストテレス『形而上学』,204@,204@
プラトン『ソピステス』,205-6@
プラトン『ティマイオス』,206

 8哲人王              207
プラトン『メノン』,207
プラトン『国家』,207-8@,209-210@,211@
    『第七書簡』,208@,208-9@,209@
ソクラテスの事件=死(前399年),209
プラトン、イタリアへ渡る(前388年),210

 9イソノミアと哲人王        212
プラトン『国家』,214@
プラトン『ポリティコス(政治家)』,214,215@↓,215@,215@,217@↓

       法遵守 法軽視 
 単独者支配 王政  僣主政
 少数者支配 貴族政 寡頭政
 多数者支配 良民政 民主政  ,215


  不平等⇦      ⇨平等 
  _____________
専|僣主政   | 哲人王  |
制|      |      |
⇧|______|______|
⇩|デモクラシー| イソノミア|
自|      |      |
由|______|______|  ,217


(ポパー『開かれた社会とその敵』),231@
(ジャック・デリダ),232
(フーコー『真理の勇気』),233

  注                219
   序論,219、
   一,219、
   二,220、
   三,223、
   四,225、
   五,228

  附録 『世界史の構造』から『哲学の起源へ』 235

   地 図,242-3
   古代ギリシア史年表,244-5
   思想家年表,246↓




思想家年表,245

紀元前
八〇〇年   七〇〇年     六〇〇年      五〇〇年      四〇〇年      三〇〇年
  ホ メ ロ ス
    ヘ シ オ ド ス
              タ  レ  ス
                アナクシマンドロス
                  アナクシメネス
                   ピ タ ゴ ラ ス
                        ヘラクレイトス 
                          バルメニデス
                             アナクサゴラス
                              エンペドクレス 
                                ゼノン
                                 プロタゴラス
                                 ヘロドトス
                                  ソクラテス
                                   トゥキュディデス
                                   ヒポクラテス
                                   デモクリトス
                                     プラトン
                                       ディオゲネス
                                         アリストテレス
                                          エ ピ ク ロ ス
                エレミア
                 エゼキル
                               ブ ッ ダ
                                マハヴィーラ
                        老  子
                         孔  子
                                    墨  子                      
                                        孟   子
                                              公 孫 龍
                                                 韓非子


以下メモ:

<紀元前六世紀ごろ、エゼキエルの代表される預言者>,3

<マハヴィーラ(ジャイナ教開祖)>,3

<諸子百家のなかに…公孫龍に代表される名家>,14

<「無為自然」という考えは、交換様式Dを示唆しているといってよい(4)。>,15

<(4)このことはまた、老子がのちに道教の始祖とみなされた理由、そして、その道教が中国史において反国家的な社会運動の思想的源泉であり続けた理由を説明するものである。>,219


870-930年 ノルウェーからアイスランドへの移民,45
1262年 デンマーク アイスランド征服 ,47
ノルウェーの間違い
デンマークは1380年以降

1763年 ポンティアック戦争 ,48



___________
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by yojisekimoto | 2012-11-26 16:47 | 柄谷行人

吉本隆明のタームと柄谷行人の交換図

最近亡くなった吉本隆明の『共同幻想論』におけるタームを柄谷行人の交換図に当てはめると、

 第一図

共同幻想 |対幻想
_____|____ 平等 指示表出
個体幻想 | X
     |
    自由
   自己表出

となるだろう(柄谷『世界史の構造』、特に第一部は『共同幻想論』に重なる部分が多い)。

ただしこれだとアソシエーションが欠如しているので、(自己幻想、個体幻想をアソシエーションに転化する道を選ぶとして)以下のようになるべきだった。

 第二図
    
共同幻想 |対幻想B
_____|____ 平等 指示表出
対幻想A |個体幻想
     |
    自由
   自己表出

厳密にはネーションの一部に対幻想が組み込まれているわけだから以下になるだろう。

     |____|_ 
共同幻想 |対幻想B|
_____|____|_ 平等 指示表出
対幻想A |個体幻想
     |
    自由
   自己表出


右下のアソシエーションは吉本自身が下町の思想職人として体現、自己表出したとも言えるが、そこには神格化の危険が伴う(*)。

吉本の対幻想概念に第二図のようなA、Bの区別がないのは文学的なフロイト、マルクス主義を受け継いだからである(第一図にあるように吉本の対幻想は未分化で曖昧だったが、そこにこそ可能性もあったのだ)。

『共同幻想論』においては性的事象は国家に対するタブーとしてあくまで美学的な領域における侵犯として機能する。
(中上健次が『共同幻想論』を評価したのもそうした侵犯としてだが、中上にはAとB二つの対幻想、とりわけAの市場経済への視座もあった。)

交換C、市場経済の領域(対幻想概念A)においては花田との再生産表式をめぐる論争(http://yojiseki.exblog.jp/14944588/)を発展させる余地があったが、政治的なポジショントークに終始し、発展しなかった。

さらに言えば、吉本が自己表出と指示表出を二律背反的に捉えたことも概念の発展を阻害した原因だったように思う。

*注:
先日(20120330)の柄谷行人の神保町での講演で、吉本隆明の発行した「試行」を柄谷が購読していたという話題が出た。吉本は柄谷に「(イデオロギー的な)色のついてない商業誌に書いた方がいい」とアドバイスしたそうだ。こういった点は娘の吉本ばななに「酒の席で偉そうにするな」とアドバイスしたこととも繋がり、吉本はある種の市井の下町的アソシエーションを体現していた部分のように思う。
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by yojisekimoto | 2012-04-02 23:32 | 柄谷行人

『世界史の構造』の構造と『哲学の起源』:メモ

 序文____『世界史の構造』の構造______
|     |     |2(氏族社会)1   |
| 1国家 |3世界帝国|贈与と呪術| 定住革命|
|    第2部ギリシア|    第1部    |
|___世界=帝国___|__ミニ世界システム_|
|    (B)    |    (A)    |
|     |     |     |序説   |
|2世界貨幣|4普遍宗教|     |交換様式論|
|_____|_____|_____|_____|
|     |3    |     |     |
|1近代国家|ネーション|     |     |
|    第3部    |    第4部    |    
|_近代世界システム__|___現在と未来___|    
|    (C)4   |1   (D) 2  |    
|2産業資本|アソシエー|世界資本主|世界   |    
|     |ショニズム|義の段階と|共和国へ |    
|_____|_____|反復___|_____|

『世界史の構造』の構造(参考:古代ギリシア哲学史別サイト『哲学の起源』詳細目次改訂版他サイト

序文_序説 交換様式論*____________________________________
| 序論 国家の起源  | B1  |     | 序論 氏族社会への移行    4首長の逆説☆|
|1原都市☆|2ルソー |1アジア |     |呪術 農業共同体B←定住民A(←D)     |
|6官僚制 | ホッブズ(中心、中核)     |氏族社会   (互酬 と 共同寄託)     | 
|___第1章国家___|__第3章世界帝国__|  第2章贈与と呪術 |  第1章定住革命  |
|     3国家の矛盾|3ギリシア|  B3 |  モース、ブーバー |サーリンズ☆、モーガン|  
|     |     4ローマB2| 5封建制|      フロイト☆|2交易と戦争、クラストル 
|     |     |(亜周辺)|2周辺と亜周辺☆         |           |
|_____|_第二部 世界=帝国_1ウィットフォーゲル_第一部 ミニ世界システム__(交換様式)
|         (B)1呪術から宗教へ   |         (A)(再分配)|(互酬) |
|1国家と貨幣     | ウェーバー、ニーチェ|           | B国家 |Aネーション
| 自給自足☆     |2帝国と一神教    |遊牧民C←狩猟採集民(遊動バンド)D     |
|  第2章世界貨幣  |  第4章普遍宗教  |           |_*序説 交換様式論_|
|3『リヴァイアサン』と|3模範的預言者4倫理的・           | 2図:近代の社会構成体☆
|『資本論』価値形態論☆|     6キリスト教|           |(商品交換) (X)歴史☆
|  ホッブズ、マルクス|8イスラム教・仏教・道教           | C資本 |D X 平等☆
|___________|___________|___________4交通概念、モーゼス・へス
| 序論 世界=帝国と世界=経済 ウォーラーステイン          |           |
| ドップ、スウィージー、ブローデル、ポランニー|           |           |
|4マルクスの国家論  |    2アンダーソン|           |           |
|  第1章近代国家  |第3章ネーション   |           |           |
|3カール・シュミット |3スミス4バウムガルテン           |           |
|           |    5図:ボロメオの環☆         |           |
|           |           |           |           |
|____第三部 近代世界システム_______|______第四部 現在と未来________|
|          (C)ロールズ      |          (D)          |
|           |9福祉国家主義☆   |           |2アンチノミー(国家)|
|7産業資本主義の限界 |第4章        |           |           |
|  第2章産業資本  |アソシエーショニズム |第1章世界資本主義の | 第2章世界共和国へ |
|4産業資本主義の起源 |     3経済革命と|   段階と反復   |     5贈与による|
|3産業資本の自己増殖☆|      政治革命 |1図:資本主義の世界史的諸段階☆  永遠平和 | 
|2労働力商品     |      プルードン|4ネグリ&ハート   |4カントとヘーゲル  |
|_アンチノミー____|4労働組合と協同組合☆|___________|___________|
                       ☆


 ______ソ ク ラ テ ス 以 前________
| イタリア、  イオニア、              |
|(エレア学派)(ミレトス学派) (独自の主張)    |
|  |      |                 |
|  |     タレス 水              |
|  |      |         イオニア諸都市 |
|  | アナクシマンドロス 無限定  前560年   |
|  |   |    |  なもの  リディア王国に併合
|  |クセノファネス |       前546    |
|  |   |    |       ペルシアに併合 |
|  |   |  アナクシメネス           |
|  |  _|__  |空気  ピタゴラス      |
|  | |    | |   (サモス島→南伊)   |
|  | |  __|_|____||         |
|  | | |  | |     | 前499or8〜4|
|  | | x  | |     x イオニアの反乱wiki
|  | | 普← | |    →変         |
|  | | 遍  | |     化         |
| パルメニデス  |_|___ヘラクレイトス 火   |
|(前515ー450) |  (前540ー480)   |
|  |        |  (イオニア、エフェソス) |
| ゼノン__折_衷__|       前479    |
|(エレア派) |           ミュカレの戦いwiki
|  |  (多元論者)                |
|  |  エンペドクレス(シチリア島)        |
|  |    |                   |
|  |  アナクサゴラス(イオニア→アテネ)     |
|  |        |________ペリクレス  |
|  |  (原子論者)         エウリピデス |
|  |__レウキッポス(ミレトス→エレア)      |
|        |_デモクリトス           |
|______________|____________|
               |
 _ポ リ ス を 基 盤 に|し て い た 人 々_
|         同等?  |末裔          |
|  ソクラテス ←対立→ ソフィスト         |
|    |||                    |
|    |||_クセノポン(軍人、弟子)   (犬儒派)
|    ||______________アンティステネス
|    |                   |  |
|  _プラトン               ディオゲネス
| |  |                      |
| | アリストテレス                 |
|_|_____|___________________|
  | アレクサンダー大王  アルキメデス
  |            エウクレイデス
  |             (アレクサンドリア)
 _|___ヘ レ ニ ズ ム 時 代 以 降_____
| |              ゼノン(ストアの開祖)|
| |                 キケロ     |
| | (懐疑主義)(エピクロス主義)(ストア主義)  |
| |  ピュロン  エピクロス    セネカ     |
| |影響               エピクテートス |
| (新プラトン主義)         マルクス・   |
|  プロティノス           アウレリウス  |
|  プロクロス                    |
|___________________________|別サイト


 _________哲学の起源_________
|     |     |     |     |
|ペロポネ |     |トロイア |ホメロス |
|ソス戦争 | プラトン|  戦争 |ヘシオドス|
|___ステート____|___ネーション___|
|アリストテレス    |     |     |
レウキッポス|ソクラテス|     |     |
デモクリトス| ストア派|     | タレス |
ディオゲネス|_古代ギリシア哲学__|_____|
|     |   アナクシマンドロス     |
|ペルシア戦争   アナクシメネス | ピタゴラス
|ヘロドトス|   クセノファネス |     |
|___キャピタル___|__アソシエーション_|
|     |   イオニアの反乱 ヘラクレイトス
|     |     パルメニデス|乾 火 熱|
|     |アナクサゴラス ゼノン|土 + 空気
|_____|ヒポクラテス_____|冷 水 湿|
                  エンペドクレス
                   四大元素



 ______________哲学の起源(参考:古代ギリシア哲学史)______________
|     |     |     |     |  トロイア戦争   |     |     |
|     |     |     |     | (前1250頃)  |(オリンピア競技会  |  
|     |     |     |     |(ミュケナイ国家の末期|  前776)    |
|_____|_____|_____|_____|__前1200頃)__|__ホメーロス____|
| ペロポネソス戦争  |     |     |     |     | (前750年頃詩作)|
|(前431ー404) |   プラトン    |     |     |  ヘシオドス    |
|     |     |     |     |     |     | (前700年頃詩作)|
|_____|___ステート____|_____|_____|___ネーション___|_____|
|     |     |     |     |     |     |     |     |
|     |     |     |     |     |     |     |     |
|     |     |     |     |     |     |     |     |
|_____|_____|__ソクラテス____|_____|_____|____タレス____|
|  アリストテレス  |(前469ー399頃)|     |     |(前624―546頃)|
|     |     |     |ストア派 |     |     |     |+    |
|     |     |     |     |     |     |     |水    |
ディオゲネス|_____|_____|_古代ギリシア哲学__|_____|_____|_____|
|     |     |     |     | アナクシマンドロス |     |     |
|     |     |     |     |  アナクシメネス  |     |     |
|     |     |     |     |     |  +空気|   ピタゴラス   |
|___ペルシア戦争__|__ヘロドトス____|_____|_____|_(前582ー497)|
|(前492ー449頃)| トゥキュディデス  |    クセノファネス|     |数    |
|     |     |     |     |     |     |     |     |
|     |     |     |     |     |     |     |     |
|_____|___キャピタル___|_____|_____|__アソシエーション_|___火_|
|     |     |     |     |  イオニアの反乱  | ヘラクレイトス + |
|     |     |  レウキッポス   | (499ー8頃)  |(前540ー 480)|
|     |     | デモクリトス    |     |     | パルメニデス    |
|_____|_____|_____|_____|_____|_____|(前515ー450)_|
|     |     |     |     |     |     | ゼノン |四大元素 |
|     |     |  アナクサゴラス  |     |    エンペドクレス 乾 火 熱|
|     |     | ヒポクラテス    |     | (前490ー430頃)土 + 空気
|_____|_____|(前460ー377)_|_____|_____|_____|冷 水 湿|


     エンペドクレスの四大元素参考
          火
     ____/||\____   
    |乾 _//||\\_ 熱|
    ||\\/ || \//||
    ||/\\ || //\||
    |// \\||// \\|
    /____\||/____\
   土 _____  _____ 空気
    \\   /||\   //         
    |\\ //||\\ //|
    ||\\/ || \\/||
    ||/\\_||_/\\||
    |冷__\\||//__湿|
         \||/    
          水


以下、詳細目次(参考文献付き)

哲学の起源    柄谷行人  『新潮』 2011年7月号〜

第一章 普遍宗教と哲学    第一回

1 交換様式から見た普遍宗教
柄谷行人『世界史の構造』
ウェーバー『宗教社会学』@

2 預言者の出現
ウェーバー(『宗教社会学』)
孔子(『論語』)

3 イオニアの社会と思想
プラトン『パイドン』
ヘロドトス『歴史』

第二章 イオニアにおけるイソノミア

1 イソノミアとデモクラシー
ハンナ・アレント『革命について』@
アリストテレス『政治学』@
シュミット『現代議会主義の精神史的地位』@@

2 アテネのデモクラシー
ヘロドトス『歴史』
ヘーゲル『哲学史講義』@

3 国家と民主主義
(前508年 アテネ、クレイステネスの改革)

4 植民とイソノミア
モルガン『古代社会』@
アラン・テスタール『新不平等起源論』@
ヘロドトス『歴史』@

5 イオニアとアメリカ
ヘロドトス『歴史』@

6 イソノミアと評議会
ヘーゲル『哲学史講義』@
ハンナ・アレント『革命について』@
ルソー
モンテスキュー*


*ドナルド・グリンデ、ブルース・ジョハンセン『アメリカ建国とイロコイ民主制』
                _
第三章 イオニア自然哲学の背景  8月号 第二回

1 自然哲学と倫理 
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』
ヘカタイオス(ホメロス批判)*
広川洋一『ソクラテス以前の哲学者』@
(イオニアと東ギリシアの伝統 前後世紀後半に栄える)
ロザリンド・トーマス『ヘロドトスの歴史的文脈(Herodotus in Context)』@

2 ヒポクラテス 
(前460−377)
ヒポクラテス『古い医術について』@@@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(アルクマイオン)@
アルキダマス『メッセニア人を讃える演説』
アンティフォン『真理について』
アリストテレス『政治学』@
プラトン『国家』

3 ヘロドトス 
ヘロドトス『歴史』@@
アリストテレス『政治学』@
カタイオス
ロザリンド・トーマス(『ヘロドトスの歴史的文脈(Herodotus in Context)』)
ヒポクラテス『古い医術について』
ヘロドトス『歴史』@@

4 ホメロス
(ホメロス前750年頃 ヘシオドス前700年頃詩作)
ホメーロス『オデュッセイア』(筑摩)@
     『イリーアス』
(ミュケナイ国家の末期 前1200年頃)
(常備軍)**
ハムラビ法典
関広野『プラトンと資本主義』@

5 ヘシオドス
ヘシオドス『神統記』
     『仕事と日』@@@@
(オリンピア競技会 前776)
ジョージ・トムスン『最初の哲学者たち』@***
アリストテレス『形而上学』
ヘシオドス『仕事と日』@


*広川洋一『ソクラテス以前の哲学者』@
**商鞅(しょうおう)
***ギルバァト・マレー『ギリシア宗教発展の五段階』
                 _
第四章 宗教批判としての自然科学  9月号 第三回

1 宗教批判
ヘシオドス『神統記』
(アテネ、前510年に民主制。サモス島、前538年ポリュクラテスが僣主となる)
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(アナクシマンドロス)@

2 運動する物質
アリストテレス『形而上学』(全集12)@
       『魂について』@
コーンフォード(『宗教から哲学へ』)
(アナクシメネス)*
ブロッホ『ルネサンスの哲学』@@
ブルーノ
スピノザ
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(クセノファネス)@@

3 制作と生成
アリストテレス『形而上学』(全集12)@
ファリントン『ギリシア人の科学』
岩崎允胤『ギリシア・ポリス社会の哲学』@@
アリストテレス『自然学』(エンペドクレス)@
ファリントン『ギリシア人の科学』(ディオドロス『歴史』)@
ダーウィン『種の起原』
スペンサー
マルクス『デモクリトスとエピクロスの差異』


*岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(シンプリキオス:アナクシマンドロス)@
                 _
第五章 イオニア没落後の思想    10月号 第四回

1 ピタゴラス

a イソノミアの崩壊

b 輪廻の観念
プラトン『パイドン』
ジョージ・トムスン『最初の哲学者たち』@

c 二重世界
ニーチェ『権力への意志』@
マルクス『ドイツ・イデオロギー』@

d 数学と音楽
ヘーゲル『哲学史講義』
プラトン『国家』@
ピタゴラス*/**

2 ヘラクレイトス

a 反民衆的
ポパー『開かれた社会とその敵』@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(ヘラクレイトス)@@@
山川偉也『ギリシアの思想』@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(ヘラクレイトス)@@@@@@@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(アナクシマンドロス)@

b 反ピタゴラス
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(クセノファネス)@@
アリストテレス『形而上学』@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第1分冊(ヘラクレイトス)@@@@@@
プラトン『国家』


*アリストテレス『天体論』
**プルタルコス『哲学者の自然学概要』
                _
3 パルメニデス         11月号 第五回

a ヘラクレイトスとパルメニデス
アリストテレス『形而上学』
ヘーゲル『哲学史講義』@@
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』@@

b ピタゴラス批判
アリストテレス『形而上学』(全集12)@
プラトン『パルメニデス』
ベルグソン(『時間と空間』?)

c 間接証明
山川偉也『ギリシアの思想』@@@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(パルメニデス)@
カント「ヘルツ宛書簡」1781.5.11
京都大学『ソクラテス以前の哲学者たち』(パルメニデス)@

4 エレア派以後

a エンペドクレス
ヘシオドス『神統記』

b 原子論
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第3分冊(アナクサゴラス)@@
レウキッポス*
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(エンペドクレス)@

c ポリスからコスモポリスへ
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第2分冊(エンペドクレス)@@
岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第4分冊(デモクリトス)@


*岩波書店『ソクラテス以前哲学者断片集』第4分冊(レウキッポス)@

第六章 アテネ帝国とソクラテス    12月号 第六回 

1アテネ帝国と民主制 
2ソフィストと弁論の支配
3ソクラテスの裁判
4ソクラテスの謎
5ダイモン
6ソクラテスの問答法
7プラトンとピタゴラス
8哲人王
9イソノミアと哲人王
            (連載完結)

  不平等⇦      ⇨平等 
  _____________
専|僣主政   | 哲人王  |
制|      |      |
⇧|______|______|
⇩|デモクラシー| イソノミア|
自|      |      |
由|______|______|
    

以下、『プラトンと資本主義』より
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参考:
hegel.netにおけるギリシア、及び、ギリシア哲学
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by yojisekimoto | 2011-10-20 01:32 | 柄谷行人

相対的剰余価値の源泉としての集合力

15日長池講義。槌田氏の「汚染された瓦礫は東電敷地へ」に賛同するが、福島県産野菜を食べようというのは誤解を生む。野菜工場も考えるべきだし、バイオ燃料に活用するのも手だろう。
経済的な視点が足りないと思ったが、柄谷氏の講義がその点を補完するものだった。

絶対的剰余価値(剰余価値率=剰余価値/可変資本)と、相対的剰余価値(利潤率=剰余価値/可変資本+不変資本)の話はわかり易かった。
後者ではロボットを導入してもその導入にお金がかかるから、利潤率は低下すると言う。そしてそれは資本主義の終焉だと、、、
こうした視点を脱原発運動に還元する必要があるだろう。資本主義は最後の手段として戦争を起こすという指摘も重要だ。ただ、プルードンが指摘したように集合力を(素朴な理論として軽視するのではなく)強調する方が代替案を見つけ易いと思う。

相対的剰余価値の源泉としての集合力は別として、集合力の重要性は、ようやく報道され始めた脱原発デモやなでしこジャパンの活躍が証明している。

(ちなみにマルクスの場合は集合力を生む協業には「オーケストラの指揮者」が必要だと考えている〜『資本論』1:11)
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by yojisekimoto | 2011-10-16 10:07 | 柄谷行人

柄谷交換図、原発バージョン:

柄谷行人、四つの交換図、原発バージョン:
(岩波新書『世界共和国へ』、「新潮」7月号他参照)

       |
司法  東大 | 自民党 地元 
 (国家)  |  (国民)
経産省 安全 |マスコミ 一部
    委員会|     労組  平
_______|________
東電     | 反原発       
 (資本)  |  (X)    等
東芝他 投資家|     脱原発 
       |
      自 由 

右上から反時計回りに、国民(ネーション)、国家(ステート)、資本(キャピタル)は癒着して三位一体の権力構造をなす。
ネーションは互酬制、ステートは略奪再分配、キャピタルは資本主義(弱肉強食)というようにそれぞれ交換様式に差異がある。
その中でもさらに区分けができ、対抗するアソシエーション(協同、連合)内も区分け出来る。
三位一体に対抗する、自由と平等を兼ね備えたアソシエーション内でも、機能としてはそれぞれの交換様式を内包し、自律すべきである。
マスコミ(読売、電通といったジャーナリズム及びマスコミ)、大学、投資家は本来、X=アソシエーションであるべきである。
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by yojisekimoto | 2011-06-22 00:16 | 柄谷行人

吉本隆明と柄谷行人

合田正人『吉本隆明と柄谷行人』。
力作だが二人の共通項であるマルクス(その政治学ではなく経済学)を考察からはずしているから噛み合ない。これなら別々に評論を書いた方がいい(実際別々だが)。
スピノザが多く言及されるのは個人的にうれしいが、これだと属性を規定しないで実体を規定しようとするようなものだ。

以下、独自に吉本隆明のタームを(思想家名を媒介に…そうでなければ対幻想と個人幻想の位置は逆に考えるのが一般的だろうが)柄谷のタームに合わせてみた(合田氏がこだわったボロメオの環より象限図の方が応用が利く)。

実際には吉本には右下のアソシエーションが無く、左下に吸収される。
      
共同幻想  |対幻想
(ヘーゲル)|(フロイト)
______|______
個人幻想  |\指示表出
(マルクス)|自\
      |己 \
      |表出 \
  
指示表出/自己表出はマルクスに於いて、(キャピタルという場で)価値形態論に転化し得る。

(個人幻想=欲望を指示表出させるという逆転、二重性が生じる。指示表出/自己表出はキャピタルには馴染むが、アソシエーションには馴染まないタームかも知れない。指示表出=平等<右縦>、自己表出=自由<下横>と解釈することも可能だが、アソシエーションには平等/自由のタームの方がふさわしい)。

吉本は対幻想をアソシエーションと考えたのかも知れない。

 共同幻想  (ヘーゲル)
_____________
個人幻想  |対幻想  
(マルクス)|(フロイト)   
      |

こうなると上下で単純な二元論になる。

あるいは以下の様に量的に規定される。

○○○○○○共同幻想(指示表出)

  ○ ○  対幻想

   ○  個人幻想(自己表出)  

ただし、これだとやはり立体的な世界観は築けない。

吉本は出発点に於いて花田の単純再生産=ユートピア説(『復興期の精神』)を党派的につぶした。
柄谷が地域通貨、くじ引きでやっているのは花田のような技術(史)論の復権だ。プルードンを読んでいるかいないかが吉本と柄谷の差だが、現代思想の文脈からはこうした読みは出てこない(剰余価値も集合論の見地から論ずるなら別だが、価値論ではなくあくまで価格論である)。

追記:
個人的に柄谷はドゥルーズと、丸山真男はフーコーとそれぞれ対比すべきで、吉本は江戸っ子の系譜(勝海舟、夏目漱石、小林秀雄、ビートたけし)として論じなければならないと考える。

別案:

 指示表出⇨
自 個人幻想 |共同幻想
己 アトム化 |氏族社会
表______|______
出 対幻想  |
⇩ 交換   |
       |
       
国家に於いて人は個人化、アトム化するので、左上に個人幻想を置いた。
アソシエーションの模索には、自己表出、指示表出の反対物が常に求められる。
あるいは、

  個人幻想 |共同幻想
  アトム化 |氏族社会  ↑
 ______|______指
  対幻想  |      示平
  交換   |      表等 
       |      出
        ←自己表出
          自由

この場合も、指示/自己表出より、やはり平等/自由のタームの方がいい。
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by yojisekimoto | 2011-05-23 21:47 | 柄谷行人

複素平面

國分功一郎氏がブログで、『経済学の船出 : 創発の海へ 』(安冨歩著)におけるスピノザとホイヘンスの同時代性という視点からの、スピノザによる非線形科学の先駆け説を紹介していた。
これは非常に重要な指摘で、非線形科学が基礎とする複素平面によってスピノザの幾何学的な無限の説明もわかりやすいものとなる。
誤解を招くかもしれないが、すべての微視的な一点にブラウン運動のような無限の活動が内包しているというイメージである。
國分氏の近著『スピノザの方法』にもこうした説明があったが、ホイヘンスとの同期を紹介していたらもっとわかりやすかったであろう。

ただ、本題はスピノザではなく柄谷行人である。
柄谷は近著で非常に単純な歴史の構図を示した。
そして、これも複素平面だと考えるとわかりやすいのではないかと思うのだ。
最近亡くなったマンデルブローが提唱したフラクタルなどを、技術的に可能にしたこの数学的概念を柄谷は『内省と遡行』以来取り上げていない。
しかし、ここ最近、その必要性が実践的かつ理論的に浮上している。

最近の大澤信亮、佐々木中らの批評は柄谷の図で言えば右上のネーションの拡大、重視を目指しているが、これはアーキテクチャ重視の批評とは反目すると一般には見られる。
しかし、複素平面であると考えればネーションの内部に無限の可能性が図示できるのだ。
つまり、ネーションの位置づけは技術論的な地平で可能なのだ。

そもそもアンダーソンは印刷、通信技術がネーションを生んだと言っているのだから、議論が元に戻ったとも言える。

とにかく柄谷の交換図の可能性はまだまだあるということだ。
実際に『世界史の構造』で行われたのはネーションの部分をさらにフラクタルに細分化したものだと言えると思う。


追記:
949 :考える名無しさん :2011/03/18(金) 18:59:10.75 0
以下、すこし文脈は違うが、情報の即時性の悪い面を指摘した16年前の記
事から。「ハイパーメディア社会における自己・視線・権力」
(InterCommunication No.12 1995 座談会―――浅田彰/大澤真幸/柄谷行人/黒崎政男)より。
大澤――つまり,直接民主主義は実現できないから仕方なしに代議制でやる
んだと言っているときに,民主主義というのはいちばんうまくいくんですよ.
先ほどの話との関係で言えば,直接民主主義ということを言った場合,理論
上は,個々の主体はアイデンティティを確立してちゃんとした意見を持って
いるという前提があるわけです.しかし意見を表明するにも1 分前といまと
では意見が違うというようなことなら,民主主義というのは成り立たなくな
ってしまうわけです.パソコンのネットワークというのは,実際にちょっと
意見が変わった場合に,これをネットワークを通じて伝達したり,集計に反
映させたりすることを,技術的に可能にしてしまった.
柄谷――「朝まで生テレビ」にしても何にしても,TV でディスカッションを
しながら,その内容に関して視聴者からファックスで意見を聞いたり世論調
査をしたりするけれど,それは非常に曖昧かつ流動的で,誰かが強力にしゃ
べると,サーッとそちらに変わったりして,一定しないんですね.
黒崎――だから,直接民主主義というのを,どの時点でやるのか,ニュース
を流す前にやるのか,後にやるのか,それだけで結果が全然違ってくる.
柄谷――自己というものを持つには,一定程度の時間が必要なんですよ.そ
のことは,ヒュームも言っているし,ニーチェも実はそれをひそかに引用し
ていると思う.
つまり,自己というのは一つの政府(ガヴァメント)だ,多数の自己の間で
の代表だ,とその意味で,自己というものがすでに代表制でしょう.そうす
ると,そのような自己から成り立つ政府形態というものを考えるときに,そ
れを直接民主主義でやるというのはおかしいんです.全国民がボタンを押し
て絶えず現在での意見で政策を決めるようになれば,政策の一貫性なんてな
くなるんですよ.


追記:


柄谷は外側に国民/国家/資本のフラクタル構造を見つけようとしているが、

    |
国連  | WHO
____|_____
    |国家|国民
IMF |__|___
    |資本|X
    |  |

内側にこそ見つけるべきなのだ。

    |
国家  | 国民
____|_____
    |籤引|多重所属 
資本  |__|___
    |地域|(長池評議会)
    |通貨| ∞
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by yojisekimoto | 2011-02-18 12:28 | 柄谷行人

普遍宗教

佐々木中の新著に、東浩紀、千葉雅也などがツイッターで反応している。
個人ブログでは柄谷の『世界史の構造』と比較しているものもある。

近年一般に、柄谷の用語では交換Aが言及されることが多くなったのは柄谷本人がasahi.comで語った通り、社会主義やナショナリズムの限界に起因するが、佐々木にはヒップホップ的感性があり、それが語り手としての基盤になっているのだろう。

そのルター観は『世界史の構造』におけるルター批判(ルターは体制側と妥協して聖書の内面化にとどまった)を読んでいる物にとっては不十分に感じる。

逆に交換Dは交換Aからは不十分に見えるだろうが(国連は子供を育てていないという批判がある。ユネスコもキャンペーン優先だと言うことだろうし、NPO参画も十分ではない)、、、

交換Aの内部は千葉の言うように分節化されるべきだろうし、東の言うように具体的な議論に繋がってくべきだろう。

とはいえ各論に入る前に『世界史の構造』の構造が基本的な議論の枠組みとして有効なことに驚かされる。

普遍宗教が位相として理解されていない傾向はあるにしてもだ。
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by yojisekimoto | 2010-12-22 11:43 | 柄谷行人

「危機の時代のキリスト教」佐藤優+柄谷行人 2010年10月06日. 紀伊国屋書店

「危機の時代のキリスト教」佐藤優+柄谷行人 2010年10月06日. 紀伊国屋書店
以下、いい加減なメモ(多分正確な講演録は『新潮』に載るだろう)。
http://nam-students.blogspot.com/2010/11/20101006.html
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by yojisekimoto | 2010-11-16 05:24 | 柄谷行人