カテゴリ:柄谷行人( 43 )

柄谷行人『世界史の構造』参考文献表:簡易版

元サイト→http://nam-students.blogspot.com/2010/06/blog-post_9796.html
世界史の構造』(岩波書店):参考文献表(50音順)
[ア][カ][サ][タ][ナ][ハ][マ][ヤ][ラ][ワ]TOP@は引用あり。

[ア]
アーレント『全体主義の起源2』337@^495,338^496@,420@^500
     『暴力について』14@^470
アヴィセンナ(イブン・スィーナ)158
アクィナス(トマス・)158
(アトキンソン),81
新井政美『オスマン帝国はなぜ崩壊したのか』(338)^496
アリギ『長い二〇世紀』410^(500)
アリストテレス『政治学』141@142@^483,151,177(@)
アルチュセール,(6^467)
アルブリトン(ロバート・)『資本主義発展の段階論』(406)^500
アミン,36,309,
   『"Unequal Development"(不均等発展)』(32)^472,(309),
   『"Eurocentrism"(ヨーロッパ中心主義)』(187)^486
アンダーソン『想像の共同体』112,319@^494,(340)^496
イブン=ハルドゥーン『歴史序説』163
ウィットフォーゲル『オリエンタル・デスポティズム』(117,160,165),185
ウェーバー,107,
     『宗教社会学』189-190@^487,194^488@,196@^488,(200),204@^488,
     『古代社会経済史』169@^485,(209)^489,
     『都市の経済学』95^479,
     『支配の社会学』113-114@,117@^481,
     『プロテスタンティズムの倫理と精神』90,271,
    (『職業としての政治』)20,101
ウォーラーステイン,35,40,
         『近代世界システム 1600-1750』(160?),409@^500,410@^500,418@^500
         『人種・国民・階級』(バリバール共著)309@^493         
ウッド『資本の帝国』427@^500
宇野弘蔵「恐慌論」(著作集5),302^493,(405-407),411(「自由主義」)
エリアーデ『世界宗教史1』(208)^489@
エマニュエル,308
エンゲルス「家族、私有財産及び国家の起源」(全集21巻),104@^480
     『ドイツ農民戦争』224@^489
     『ドイツ・イデオロギー(マルクス)』380^498
     「『資本論』英語版の序文」384@^498
オーウェン,367
大塚久雄「資本主義社会の形成(著作集5)」(290)^493
大月康弘『帝国と慈善』113^480
[カ]
カウツキー『キリスト教の起源』『中世の共産主義』(344)^496
柄谷行人『トランスクリティーク』v-xii,viii@,
    「死とナショナリズム」(定本第四巻所収)(455)^501,
    『世界共和国へ』503
カント,43,
   『純粋理性批判』(328)^494-495@,329@,
   『判断力批判』(329),
   『永遠平和のために』(43),349@^497,450@^501,451@^501,
   『啓蒙とは何か』447@^500,448@^500,449@^501,
   『道徳形而上学原論』345@^496-497@,
   『たんなる理性の限界内の宗教』346@^496
韓非子,111,232
キルケゴール,xiv
クラストル『暴力の考古学』58^474,460(「国家に抗する社会」)
グラムシ,258
グレーバー『アナーキスト人類学のための断章』(14)^470
ケインズ『雇用、利子および貨幣の一般理論』113,(258)
ケーガン『ネオコンの論理』456^501
ケルソ(ルイス・)(『資本主義宣言』?,従業員持株制度)(367)^498
ゲルナー『民族とナショナリズム』315@^494
孔子『論語』,(111),202@
コーヘン(ヘルマン・),347
コールリッジ,323
コーンフォード『宗教から哲学へ』201^488
コジェーヴ『ヘーゲル読解入門』(vi)^467
ゴドリエ『贈与の謎』74@^475
権藤成卿,392
コンドラチェフ,303
[サ]
サーリンズ『石器時代の経済学』7^467,53-54@^474,55@^474,60@^474,89@^478
桜井万里子『ヘロドトスとトゥキュディデス』(174)^485
サルトル,xv
澤田典子『アテネ民主政』(172)^485
サンド(シュロモー・)『ユダヤ人の起源』(214)^489
サン=ピエール『永遠平和』448
ジェイコブズ(『都市の経済学』×『都市の原理』◯)93^479
シェリー,(321)^494
シェリー(メアリー・)『フランケンシュタイン』,(321)^494
シェリング,329
始皇帝?,(111,138,158,232)
朱子158
シュティルナー,(445)
シュミット『政治的なものの概念』13@^470,13^470@,253,462@^501
親鸞『歎異抄』230
スィーナ(イブン・)→アヴィセンナ
スウィージー,290
スピノザ,(327),409,424-425
スミス(アダム・),121,(274),(286),305,
   『諸国民の富』93,(274),(286)
   『道徳情操論』324@^494
スミス(ロバートソン・),81
聖書(旧約)『列王記上』206@,
      『出エジプト記』209,
  (新約),216-219@@@@@@
ソレル,392
ゾンバルト(『恋愛と贅沢と資本主義 』?),272
[タ]
高橋幸八郎(『封建制から資本主義への移行』)(237^490),290^(493)
田中二郎『砂漠の狩人』76^476@
玉野井芳郎『エコノミーとエコロジー』(29)^472
槌田敦(TSUCHIDA,A)『熱学外論』(28)^471
チェース=ダン"Rise and Demise"(35)^472
チャイルド(・ゴードン)『?』,49,87
デカルト,409
デュルケム『社会学講義』(75)^476@
テスタール『新不平等起源論』50^473,65
デリダ「新しいインターナショナリズム」(『マルクスの亡霊』?),ix
テンニース,394
ドッブ『封建制から資本主義への移行』(237)^490,(289-290)^493
トロツキー『裏切られた革命』377@
トンプソン『労働報酬論』364^497
[ナ]
ニーダム『文明の滴定』(244)^491@
ニーチェ『道徳の系譜』(13),(121「遠近法的倒錯」),(190),191@^487,195@^488,(318)
西田正規『人類史のなかの定住革命』,67^474
ネグリ&ハート『帝国』422,423-424@^500
       『マルチチュード』456@^501
[ハ]
バーリーとミーンズ(『近代株式会社と私有財産』?),298
ハイデガー,392
バウムガルテン『美学』328
バクーニン「国際革命結社の諸原理と組織」(『バクーニン著作集5』)442@^500
ハチソン,323
バッハオーウェン,66
『ハムラビ法典』,102,111,(151)^483
ヒルファーディング『金融資本論』298
広西元信『資本論の誤訳』(367)^497,498
フィヒテ「ドイツ国民に告ぐ」(ルナン他『国民とは何か』所収)331-332@^495,333@@^495
フーコー,259
ブーバー『我と汝』77,78@@^477,359
フクヤマ(「歴史の終り」)vi^467,(397)
フォイエルバッハ,359
フォスター『マルクスのエコロジー』(29)^472
ブラン(ルイ・),353-354
フーリエ,(445)
フランク『リオリエント』243,(308)
プルードン,26,127,354,364(『所有とは何か』?),367-372,425,(445)
     「マルクスへの手紙」(『プルードン・セレクション』?)361@^497
フロイト,xvi,173,218,346,(393),414,455,
    『モーセという男と一神教』(xvi),82@^477,(83)^478@,(83)^478@,173,414,
    『モーセと一神教』209-210,
    『トーテムとタブー』(77)^477@,81,209-210,218,    
    『夢判断』262,
    『精神分析入門 続』263@264@^491,
   (「自我とエス」?「マゾヒズムの経済的問題」?)346,
   (『文化への不満』?)(455^501)
ブローデル『物質文明・経済・資本主義(交換のはたらき×、世界時間○)1』(37)^473,(239)^490@,240^491
ブロック(マルク・)『封建社会2』186@^486
ブロック(モーリス・)『マルクス主義と人類学』66,67@^474
ブロッホ『希望の原理』xiv^467,211^489
    『この時代の遺産』391^499
ヘーゲル『法権利の哲学』257^491,453@^501
    『法の哲学』(xi,3,17,322,334,335)
    『歴史哲学』(33),414@,(11)^469@@
   (『精神現象学』),(119)
ヘス「貨幣体論」(『初期社会主義論集』),25@@^470-471@
ベラーズ(ジョン・),343
ヘルダー『言語起源論』(331)^495@
ヘロドトス『歴史』153@^484
ボダン(ジャン・)『主権国家論』248^491
ホッブズ『リヴァイアサン』98@^479@-480@,99@,100@,(106@),(132),251,(327)
ポランニー『人間の経済』10^468,136,148^483
     『経済と文明』(11)^469,
     『経済の文明史』137@^481,139@,295@(自己調整的システム「自己調整的市場と擬制商品」)
ボードリヤール『生産の鏡』(8)^468@
[マ]
マリノフスキー『西太平洋の遠洋航海者』57
マルクス,244,403-407,445,
    『経済学・哲学草稿』26
    『経済学批判』5@^467,135@
    『ゴータ綱領批判』30@,372@^497
    「資本制生産に先行する諸形態」32
    『資本論』
    『資本論 第一巻』9@,17,21@,29@,29@^472,
             109@(=115@,120@),
             123@^481,129@^481,140@,130@^481,131@^481,134@^481,136@(129,136,244),
             142@^483,143@^483,199@^488,
             238@^490,244@(=129,136),256^491,276@^492,277(自由)@,279@^492,289,etc
    『資本論 第二巻』284@^492,297@^493etc
    『資本論 第三巻』(28)^471-472@,126@^481,129^492,146@^483,151@^483,
             238@^490,(289)^493@,289@^493,369@,(377),etc
    『共産党宣言』265,360,(露語版序文,396@^499)
    『ルイ・ボナパルトのブリュメール一八日』261,263@^491,264@^492,265@^492,265@^492,413@^500,414,(415)
    「モーガン『古代社会』摘要」(全集補4),70^475@,169^484
    「ヴェ・イ・ザスーリチへの手紙」(全集19)395@^499@
    『ドイツ・イデオロギー』xvi,23@@-24@@,26,380@^498
    「共産主義者同盟中央委員会会議議事録」(全集8)386-387@^499
    「国際労働者協会設立宣言」(全集16)371@^497
    「フランスにおける内乱」371@^497
    「個々の問題についての暫定中央評議会代議員への指示」(全集16)375@^498
    「書簡」(1881.2ニューウェンホイス宛)(379)^498@
マン(マイケル・)『ソーシャルパワー1』117^481@
マンフォード『機械の神話』90^478
ミュンツァー,223-4
ミル(ジョン・スチュアート),89,366
              『経済学原理』(第四部?第七章),(370)^497
ミルズ(ライト・)『ホワイト・カラー』268
孟子,231
毛沢東,(233)^490,388,445
モーガン『古代社会』(53,66,394)
モース『社会学と人類学』19@^470,53,73-75,(79)^477@,145@^483
モリス,(321)^494
モンテスキュー,(『法の精神』),42,109,132,251
[ヤ]
山田勝芳『貨幣の中国古代史』(138)^482
[ラ]
ライヒ(ウィルヘルム・)『ファシズムの大衆心理』262
ラスキン,(321)^494
リービッヒ,29
リカード,127,307,403,
    『経済学および課税の原理』(307),403
ルカーチ『歴史と階級意識』(433)^500@
ルクセンブルク(ローザ・)385
ルソー『人間不平等起源論』97@^479,104@^480
   『言語起源論』(331)
   『社会契約論』
(ルター),(314)^493
レーニン,433
レヴィ=ストロース『親族の基本構造』69@^474,71@^474,77@^477
         「マルセル・モース論への序論」(『社会学と人類学1』)74@^475
レンフルー『先史時代と心の進化』(50)^473
老子,111,231
ロック『市民政府論』251,(252),409
「ロッチデール原則」368
ロールズ『正義論』397-398@^499
    『万民の法』460
    『公正としての正義』460
[ワ]
ワルドー,223

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by yojisekimoto | 2010-09-27 04:45 | 柄谷行人

What's the difference?:再投稿

20年以上前の「現代思想」の特集「日本のポストモダン」(1987.12)を読んでいたら、ド・マンのことが評価基軸のように複数の論者に何回か触れられていた。柄谷行人がまだポストモダン(結局反ヘーゲルということだったと思う)の反抗的地位にこだわっていた時期で、『世界史の構造』を考えると隔世の感がある。

というわけで、以前別ブログに書いた「What's the difference?」の再投稿です。

ポール・ド・マンは『読むことのアレゴリー』(原著、P. de Man, "Semiology and Rhetoric", in Allegories of Reading, 1979, p.9、未邦訳)で、言語、というよりも読むことの難しさ (=決定不能性)について説明する際の例として、アメリカのテレビドラマ「ALL IN THE FAMILY」を挙げている。柄谷行人は『隠喩としての建築』で以下のように紹介している。

<アーチー・バンカーが、女房に、ボーリングシューズのひもを上結びにしてほしいか下結びにしてほしいかと聞かれて、"What's the difference?"と答えたとき、女房はその違いを説明しようとする。亭主は「そんな違いがどうだっていうんだ」といったのに、女房はそれを「どういう違いがあるか」という問いとして受け取ったわけである。ド・マンは、これを、これを文法的に同一な文が相互に排他的な意味を生み出す例として挙げている。われわれは、その文がはたして問うているのか、問うことを拒んでいるのかを、形式主義的な観点の下では説明できない。>(『隠喩としての建築』岩波版p104より)


DVD:
All In the Family: The Complete Third Season (1971)
episode14. Archhie and the Bowling Team 1972年12月16日放送

ド・マンがこのテレビ番組を見ていたかと思うと、別の意味で感慨深いものがある。。。

柄谷はさらに続ける。

<だが、われわれはこれを「笑う」ことができる。それは、なおわれわれが彼らに対してメタレベルにたつことができるということを意味する。決定不能性の深刻さは、こうした例ではなく、そこからの出口がなくてそれを「生きてしまう」分裂病者に見出されるべきである。>(同p.104)

<誰でも相互に否定しあうような二つのレベルのメッセージに直面し且つその矛盾について語りえないとき、しかもそれに応答することを迫られるような場合には、同じことが生じる。たとえばずる休みした会社員が昼間どこかの盛り場で上役に会い、「どうして(how)」こんな所に来たんだい?」ときかれたとき、「電車で」と答えるとするならば、彼は上役の「どうして」という言葉を定義通りに取ったわけである。>(同p.106)

<かくして、異なる領域で異なるタームで語られてきた諸問題が基本的に、形式化の問題として共通していることが明らかとなる。>(同p.109)


参考サイト(土田知則論文*pdf):http://mitizane.ll.chiba-u.jp/metadb/up/library1/jinbun_33_Tsuchida.PDF
『読むことのアレゴリー』の巻頭論文「記号論とレトリック」には柄谷行人氏による邦訳が存在する(『現代思想』1981.7 /1981.8 )。(上記土田論文脚注より)

*以下、上記論文より:

レトリカル・クエスチョンの一例はいわゆる文学や哲学のテクストからではなく、マス・メディア作品から採られている。この例はド・マンの議論を広く人々に知らしめた重要なものなので、多少長くなるが、その分析に関係する部分を以下に引用しておくことにしよう。

ボーリング・シューズの紐を上結びにしたいか下結びにしたいかを妻に訊ねられ、アーチー・バンカー(Archie Bunker)は"What’sthedifference?"という質問で応じる。極めて単純な読解者(reader)である彼の妻は、辛抱強く上結びと下結びの違いを説明するのだが、どう説明しても夫の怒りをそそるばかりである"What’sthedifference?"〔どう違うんだい?〕は違いを訊ねているのではなく、"Idon’tgive a damn what the difference is."〔どう違おうとどうでもいいよ〕を意味しているのである。同一の文法的パターンが相互に排他的な二つの意味を生む。字義どおりの意味(literal meaning)は概念(違い)を求めているが、その存在は比喩的な意味(figurative meaning)によって否定されてしまう。事がボーリング・シューズの問題に留まっていれば、結果はそう大したことではない。アーチー・バンカーは起源の権威(無論、正しい起源でなければならないが)を大いに信頼しているので、不愉快を感じないわけではないが、字義どおりの意味と比喩的な意味が互いに邪魔し合う世界を何とか切り抜ける。だが、ここで"What’sthe Difference?"と問うのが「バンカー」ではなく、否定する人(de―Bunker)であり、起源(arche/origin)の"de―bunker"、たとえばニーチェやジャック・デリダのような"archie Debunker"だとしてみよう。彼の文法からは、彼が「実際に」「どんな」差異を知りたがっているのか、あるいはそんなものは見出そうとさえすべきではないと言っているのかが分からないのである。文法とレトリックの差異という問題に直面するとき、文法はわれわれに質問を発することを許すが、われわれが質問を発するために用いる文は、まさに質問の可能性そのものを否定してしまうかもしれない。というのも、私はそれを問いたいのだが、ある質問が問うているのか問うていないのかを明確に決定することさえできないならば、質問を発することはそもそも何の役に立つというのだろうか(pp.9―10)。

この夫婦のやりとりにおいてアーチー・バンカーが発する単純な一文の例(!What’sthe difference?")は、統辞的にまったく明快な文法形式が、同時に二つ以上の意味を有するような文を産出してしまう経緯を雄弁に物語っている。だが、この場合、「二つ以上の」という言い方はいわゆる「多義的な」という表現とは性質を異にしている。言語が多義的であるというのは決して珍しいことではない。多義性の問題圏においては、考えられうる複数の意味を同時に維持することが可能であり、言語使用の価値や意義は――たとえば詩的言語表現におけるように――まさにそうした可能性のうちにあるとさえ言えるだろう。
アーチーの言葉がとりわけスキャンダラスであるのは、それが単に多義的であるからではなく、それが二つのまったく相容れない意味を生じさせ、「文法的あるいは他の言語学的な方策によっては〔......〕どちらがより支配=説得的であるかを決定することが不可能」(p. 10)になってしまうからである。さらに言うなら、意味の決定不可能性は文法形式の決定不可能性を連動的に生じさせる。文法形式的には明快な疑問文であるはずの"What’sthe difference?"という一文がそもそも疑問文であるか否かを決定するのも、意味の場合と同じく、原理的にはまったく不可能と考えられるからである。
こうした考え方を必要以上の杞憂として一笑に付すことは確かに可能かもしれない。ド・マンも言うように、バンカー夫妻の行き違いは、「たとえばアーチー・バンカーが妻の思い違いを正すといったような、テクスト外的な意図の介入によって〔......〕解決される」(p.10)と考えられるからだ。だが、たとえそうであるにせよ、それはあくまでも何らかのテクスト外的な力に訴えかけることによってしかなされえない。テクストの内部に引き起こされる意味の「レトリカルな」決定不可能性については、個々の解釈による以外いかなる対処のしようもないし、その場合、どの解釈がはたして支配=説得的であるかを決める基準のようなものはどこにも存在していないからである。アメリカ人夫婦の一見何の変哲もない会話のなかに不意に引き起こされた苛立ちが、ド・マンにとって(そしてたぶんアーチー・バンカーにとっても)火急の意味合いを帯びるのはそのためである。それはその場限りの問題として瞬時のうちにクリアーされていくようなもの(ド・マンの言う「ミニ・テクストの一部」〔p.10〕)では決してなく、言語そのものが必然的に内包せざるをえないような意味的構造の「ずれ=偏差」という深刻な事態に他ならない。ド・マンは、われわれの意図や論理では把捉しきれないそうした言語の揺動、そしてある種の脅威を、アーチーの不安と重ね合わせながら次のように表現している。

だが、まさに彼〔=アーチー〕がみせる怒りは苛立ち以上のものを示している。つまりそれは自分ではコントロールできないような、そして将来似たような混乱が無限に生じ、もしかするとそのどれもが無残な結果に終わるかもしれないという悲観的な見とおしを与えるような、言語的意味構造に直面させられたときの彼の絶望を暴き出している(p.10)。

ド・マンの言語意識に終始つきまとうアーチー的な苛立ちは、その後イェール学派の系譜に連なる人たち(ショシャナ・フェルマン、バーバラ・ジョンソンなど)によっても精密に分析されていくことになるが)、こうした言語の「内的な差異」という問題について語る際もっとも重要なのは、やはりフランスの哲学者ジャック・デリダの存在であろう。もはやあらためて指摘するまでもなく、アーチーが遭遇する二つの意味間の決定不可能性という現象は、デリダが機会あるごとに暴き出してきたものに他ならない。ド・マンが「文」(レトリカル・クエスチョン)のレヴェルに見出したアポリアを、デリダはさらにミクロな「語」のレヴェルに探りあてていたのである。


(土田知則「『読むことのアレゴリー』を読む」より)


付記:
以下、関係ないですが別ブログのための下書きです。
(かつては形式的な一貫性によって全体を転覆しようとしていた一批評家が、最新作において、ヘーゲルに対抗する体系を構築してしまったことは興味深い。)

『世界史の構造』(岩波書店):参考文献表登場順50音順)。☆は参考図あり。関連年表 正誤表 TOP
                     (参考→『世界共和国へ』索引定本柄谷行人集総合索引
序文_序説 交換様式論*____________________________________
| 序論 国家の起源  | B1  |     | 序論 氏族社会への移行           |
|1原都市|2ルソー |1アジア |     |氏族社会 農業共同体B←定住民A       |
|6官僚制 | ホッブズ(中心、中核)     |呪術(互酬と共同寄託)|    4首長の逆説| 
|___第1章国家___|__第3章世界帝国__|  第2章贈与と呪術 |  第1章定住革命  |
|     3国家の矛盾|3ギリシア|  B3 |  モース、ブーバー |サーリンズ、モーガン|  
|     |     4ローマB2| 5封建制|      フロイト|2交易と戦争、クラストル 
|     |     |(亜周辺)|2周辺と亜周辺         |           |
|_____|_第二部 世界=帝国_1ウィットフォーゲル_第一部 ミニ世界システム__(交換様式)
|         (B)1呪術から宗教へ   |         (A)(再分配)|(互酬) |
|1国家と貨幣     | ウェーバー、ニーチェ|           | B国家 |Aネーション
| 自給自足     |2帝国と一神教    |遊牧民C←狩猟採集民(遊動バンド)D     |
|  第2章世界貨幣  |  第4章普遍宗教  |           |_*序説 交換様式論_|
|3『リヴァイアサン』と|3模範的、4倫理的預言者           | 2図:近代の社会構成体☆
|『資本論』価値形態論|     6キリスト教|           |(商品交換) (X)歴史☆
|  ホッブズ、マルクス|8イスラム教・仏教・道教           | C資本 |D X 平等☆
|___________|___________|___________4交通概念、モーゼス・へス
| 序論 世界=帝国と世界=経済 ウォーラーステイン          |           |
| ドップ、スウィージー、ブローデル、ポランニー|           |           |
|4マルクスの国家論  |    2アンダーソン|           |           |
|  第1章近代国家  |第3章ネーション   |           |           |
|3カール・シュミット |3スミス4バウムガルテン           |           |
|           |    5図:ボロメオの環☆         |           |
|           |           |           |           |
|____第三部 近代世界システム_______|______第四部 現在と未来________|
|          (C)ロールズ      |          (D)          |
|           |9福祉国家主義   |           |2アンチノミー(国家)|
|7産業資本主義の限界 |第4章        |           |           |
|  第2章産業資本  |アソシエーショニズム |第1章世界資本主義の | 第2章世界共和国へ |
|4「二つの道」と国家 |     3経済革命と|   段階と反復   |     5贈与による|
|3産業資本の自己増殖|      政治革命 |1図:資本主義の世界史的諸段階☆  永遠平和 | 
|2労働力商品     |      プルードン|4ネグリ&ハート   |4カントとヘーゲル  |
|_アンチノミー____|4労働組合と協同組合|___________|___________|TOP
                       


あるいは、

序文_序説 交換様式論*____________________________________
| 序論 国家の起源  | B1  |     | 序論 氏族社会への移行           |
|1原都市☆|2ルソー |1アジア |     |氏族社会 農業共同体B←定住民A       |
|6官僚制 | ホッブズ(中心、中核)     |呪術(互酬と共同寄託)|    4首長の逆説☆|
|___第1章国家___|__第3章世界帝国__|  第2章贈与と呪術 |  第1章定住革命  |
|     3国家の矛盾|3ギリシア|  B3 |  モース、ブーバー |サーリンズ☆、モーガン|   
|     |     4ローマB2| 5封建制|      フロイト☆|2交易と戦争、クラストル
|     |     |(亜周辺)|2周辺と亜周辺☆         |           |
|_____|_第二部 世界=帝国_1ウィットフォーゲル_第一部 ミニ世界システム_(交換様式)|
|         (B)1呪術から宗教へ   |         (A)(再分配)|(互酬) |
|1国家と貨幣     | ウェーバー、ニーチェ|           | B国家 |Aネーション
| 自給自足☆     |2帝国と一神教    |       遊牧民C←狩猟採集民(遊動バンド)D
|  第2章世界貨幣  |  第4章普遍宗教  |           |_*序説 交換様式論_|
|3『リヴァイアサン』と|3模範的、4倫理的預言者           | 2図:近代の社会構成体☆
|『資本論』価値形態論☆|     6キリスト教|           |(商品交換) (X)歴史☆
|  ホッブズ、マルクス|8イスラム教・仏教・道教           | C資本 |D X 平等☆
|___________|___________|___________4交通概念、モーゼス・へス
| 序論 世界=帝国と世界=経済 ウォーラーステイン          |           |
| ドップ、スウィージー、ブローデル、ポランニー|           |           |
|4マルクスの国家論  |    2アンダーソン|           |           |
|  第1章近代国家  |第3章ネーション   |           |           |
|3カール・シュミット |3スミス4バウムガルテン           |           |
|           |    5図:ボロメオの環☆         |           |
|           |           |           |           |
|____第三部 近代世界システム_______|______第四部 現在と未来________|
|          (C)ロールズ      |          (D)          |
|           |9福祉国家主義☆   |           |2アンチノミー(国家)|
|7産業資本主義の限界 |第4章        |           |           |
|  第2章産業資本  |アソシエーショニズム |第1章世界資本主義の | 第2章世界共和国へ |
|4「二つの道」と国家 |     3経済革命と|   段階と反復   |     5贈与による|
|3産業資本の自己増殖☆|      政治革命 |1図:資本主義の世界史的諸段階☆  永遠平和 | 
|2労働力商品     |      プルードン|4ネグリ&ハート   |4カントとヘーゲル  |
|_アンチノミー____|4労働組合と協同組合☆|___________|___________|
                       ☆

参考:
農業共同体B←-------定住民A            
    \    / 
    原都市=国家  ↑
    /    \ 
遊牧民C ←-------狩猟採集民D
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by yojisekimoto | 2010-09-14 12:22 | 柄谷行人

『世界史の構造』関連年表

『世界史の構造』関連年表           頁数  →紀元後 →19世紀以降
紀元前
20万年ほど前    人類アフリカに生まれる 473
 1万年ほど前    新石器革命(農業革命) 473      
前3500〜3100 シュメール人の都市国家 108
前1375〜1350 アメノフィス4世(イクナトン)
           アマルナ改革      196
前13Cころ     モーセ、出エジプト   212
前770〜221   中国、春秋戦国時代   230
前722       イスラエル王国滅亡   205
前700ころ     コーサラ・マガダなど勃興202 
前594       ソロンの改革、ギリシア 171
前586       ユダ王国、滅亡     206
前586〜538   バビロン捕囚      212
前563(〜483) シャーキャ族、ブッダ誕生203  (◯563、×463)
前551〜479   孔子          202
前509       ローマ共和政始まる   176
前494       ローマ護民官設置    176
前492〜479   ペルシア戦争      172
前356〜323   アレクサンドロス3世  164
前260       アショーカ王仏教保護  229
前213〜212   秦始皇帝、焚書坑儒   232      
前136       前漢、武帝、儒教国教化 232
前88〜82     ローマ、マリウスとスラの戦い    177
前48        カエサル、ポンペイウスを破る    177
前44        カエサル暗殺            414
前30        イエス刑死、キリスト教成立     216
_________________________________
 184       後漢、黄巾の乱           233
 380       テオドシウス1世キリスト教国教化  220
 395       ローマ帝国、東西に分裂       182
 661       ムハンマド娘婿アリーの死(シーア派)228
 958       高麗、科挙制度の実施        185
11C        カタリ派  
12C        ワルドー派             222
1112       ケルン、自由都市法的成立      183
1115       フィレンツェ、自由都市宣言     182
13C        鎌倉仏教              230
1236       モンゴル軍、東ヨーロッパ遠征開始  394
1237〜40    モンゴル軍、モスクワ、キエフを占領 394
14C        独立自営農民(ヨーマンリー)現る  181
1483〜1546  ルター               223
1485〜1509  ヘンリー7世在位、第一次囲い込みへ 182
(1519〜21)  (コルテス、アステカ王国征服)   271
1524〜25    ドイツ農民戦争(ミュンツァー死)  224
1632〜77    スピノザ              409
1649       チャールズ1世処刑         251
1651       ホッブズ『リヴァイアサン』     251
1660       英、王政復古(チャールズ2世)   251
1688       名誉革命              251
1689       ロック『市民政府二論』       251
1748       モンテスキュー『法の精神』     251他
18C後半〜     市場による価格決定機構作動開始   152 
1755       ルソー『人間不平等起源論』     97他
1762       ルソー『社会契約論』
1776       スミス『国富論』(『諸国民の富』) 93
1789       フランス革命            343、352 
1795       カント『永遠平和のために』     349
__________________________________
1808       フィヒテ『ドイツ国民に告ぐ』    331
1817       リカード『経済学および課税の原理』 260他
1820年代     周期的恐慌始まる          302
1828       オーウェン、ニューハーモニーを清算 368  
(1821)     ヘーゲル『法の哲学』        334
1844       ロッチデールで消費組合設立     368
1848       マルクス『共産党宣言』       390
1848       フランス二月革命          265 
1848(7、8月) プルードン、交換銀行設立案国会提起 362
1848       ルイ=ナポレオン大統領になる    265、353
1851       マルクス『ブリュメール18日』   261
1851       周期的世界恐慌           264、415
1864(〜76)  第一インターナショナル結成     376
1867       マルクス『資本論』         268他 
1871       パリ・コンミューン         432
1873       最後の周期的恐慌          302
1894       エンゲルス『資本論』完成 
1900       フロイト『夢判断』         262
1905       第一次ロシア革命          385
1912(13?)  フロイト『トーテムとタブー』    81、477他
1914       第一次世界大戦           392 
(1922)     オスマン帝国解体          338
1934〜6     毛沢東、長征            388、445  
1939       フロイト『モーセと一神教』     82他     
1968       五月革命              425     
1991       ソ連崩壊              304、417
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by yojisekimoto | 2010-08-18 18:26 | 柄谷行人

『世界史の構造』参考文献表

『世界史の構造』(岩波書店):参考文献表登場順50音順)。

 序説 交換様式論*______________________________________
| 序論 国家の起源  |     |     | 序論 氏族社会への移行           |
|     |2ルソー |4ローマ |1アジア |           |           |
|6官僚制 | ホッブズ|(亜周辺)(中心、中核)           |           |
|___第1章国家___|__第3章世界帝国__|       第1章定住革命         |
|     |     |     |     |        サーリンズ、モーガン     |
|     |     |3ギリシア|5封建制 |           |           |
|     |     |     |2周辺と亜周辺          |           |
|_____|_第二部 世界=帝国_|ウィットフォーゲル_第一部 ミニ世界システム_______|
|         (B)1呪術から宗教へ   |         (A)(再分配)|(互酬) |
|           | ウェーバー、ニーチェ|           | B国家 |Aネーション
|           |2帝国と一神教    |           |  (交換様式)   |
|  第2章世界貨幣  |  第4章普遍宗教  | 第2章贈与と呪術  |_*序説 交換様式論_|
|3『リヴァイアサン』と|3模範的、4倫理的預言者  モース、クラストル|  近代の社会構成体 |
| 『資本論』     |     6キリスト教|           |(商品交換) (X) |
|  ホッブズ、マルクス|8イスラム教・仏教・道教           | C資本 |D X  |
|___________|___________|___________4交通概念、モーゼス・へス
|二序論 世界=帝国と世界=経済 ウォーラーステイン          |           |
| ドップ、スウィージー、ブローデル、ポランニー|           |           |
|4マルクスの国家論  |    2アンダーソン|           |           |
|  第1章近代国家  |第3章ネーション   |           |           |
|3カール・シュミット |    4バウムガルテン           |           |
|           |           |           |           |
|           |           |           |           |
|____第三部 近代世界システム_______|______第四部 現在と未来________|
|          (C)ロールズ      |          (D)4カントとヘーゲル |
|           |9福祉国家主義    |           |     5贈与による|
|           |第4章        |           |      永遠平和 |
|  第2章産業資本  |アソシエーショニズム |第1章世界資本主義の | 第2章世界共和国へ |
|           |     3経済革命と|   段階と反復   |           |
|7アダム・スミス   |      政治革命 |           |           |
|           |      プルードン|4ネグリ&ハート   |           |
|___________|___________|___________|___________|
TOP

『世界史の構造』(岩波書店):参考文献表(登場順)

序文
柄谷行人『トランスクリティーク』v-ix
フクヤマ(「歴史の終り」)vi^467,(397)
コジェーヴ『ヘーゲル読解入門』(vi)^467
デリダ「新しいインターナショナリズム」(『マルクスの亡霊』?),ix
ブロッホ『希望の原理』xiv^467,211^489
マルクス『ドイツ・イデオロギー』xvi,23-26

序説3ー44
マルクス『経済学批判』5^467
サーリンズ『石器時代の経済学』7^467
ボードリヤール『生産の鏡』(8)^468
ポランニー『人間の経済学』10^468,
     『経済と文明』11^469
アーレント『暴力について』14^470
グレーバー『アナーキスト人類学のための断章』(14)^470
モース,『社会学と人類学』19^470,53,74^475
チェース=ダン"Rise and Demise"20^472
マルクス『ドイツ・イデオロギー』23-26
ヘス「貨幣体論」(『初期社会主義論集』),25^470-471
槌田敦(TSUCHIDA,A)『熱学外論』(28)^471
玉野井芳郎『エコノミーとエコロジー』(29)^472
フォスター『マルクスのエコロジー』(29)^472
リービッヒ,29
マルクス『ゴータ綱領批判』30
マルクス「資本制生産に先行する諸形態」32
ヘーゲル『歴史哲学』(33),496
ブローデル『物質文明・経済・資本主義 交換のはたらき1』(37)^473


A47−83
1−序
テスタール『新不平等起源論』50^473
1−1
サーリンズ『石器時代の経済学』53^474,89^478
モーガン,53,66,394
マリノフスキー『西太平洋の遠洋航海者』57
クラストル『暴力の考古学』58^474
バッハオーウェン,66
西田正規『人類史のなかの定住革命』,67^474
ブロック『マルクス主義と人類学』66,67^474
レヴィ=ストロース『親族の基本構造』69^474
マルクス「モーガン『古代社会』摘要」(全集補4),70^475
1−2
ゴドリエ『贈与の謎』74^475
田中二郎『砂漠の狩人』76^476
ブーバー『我と汝』78^477
フロイト『モーセという男と一神教』82^477


B87−233
2−序
チャイルド『?』,87
マンフォード『機械の神話』90^478
2−1
ジェイコブズ『都市の経済学』93^479
デュルケム『社会学講義』(95)^476
ウェーバー『都市の経済学』95^479
ルソー『人間不平等起源論』97^479,98^479,104^480
エンゲルス「家族、私有財産及び国家の起源」(全集21巻),104^480
ホッブズ『リヴァイアサン』98-100
アンダーソン『想像の共同体』112,494,(340)^496
ケインズ『雇用、利子および貨幣の一般理論』113
大月康弘『帝国と偽善』113^480
ウェーバー『支配の社会学』117^481
ウィットフォーゲル『オリエンタル・デスポティズム』(117,160,165),185
マン(マイケル・)『ソーシャルパワー』117^481
2−2
モンテスキュー,(『法の精神』),132
ポランニー『経済の文明史』137^481
アリストテレス『政治学』151
ヘロドトス『歴史』153^484
2−3
ウェーバー『古代社会経済史』169^485,(209)^489
マルクス「モーガン『古代社会』摘要」(全集補4),70^475,169^484
澤田典子『アテネ民主政』(172)^485
桜井万里子『ヘロドトスとトゥキュディデス』(174)^485
2−4
ニーチェ『道徳の系譜』,191^487,195^488
ウェーバー『宗教社会学』196^488
コーンフォード『宗教から哲学へ』201^488
孔子『論語』202
フロイト『モーセと一神教』209,
    『トーテムとタブー』210
エンゲルス『ドイツ農民戦争』224^489
老子,231
フロイト『夢判断』263


C237−400
3−序
3−1
ボダン(ジャン・)『主権国家論』248^491
ロック,252
グラムシ,258
フーコー,259
マルクス「ブリュメール18日」(261,263),413,414,(415)
3−2
ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と精神』271
ゾンバルト,『?』,272
マルクス『資本論』289
大塚久雄「資本主義社会の形成」290^493
ヒルファーディング『金融資本論』298
バーリーとミーンズ,298
宇野弘蔵「恐慌論」(著作集5),302^493,(407)
アミン,309
ウォーラーステイン『人種国民階級』(バリバール共著)309^493
3−3
ゲルナー『民族とナショナリズム』315^494
ヘーゲル『法の哲学』(322,334,335)
コールリッジ,323
ハチソン,323
スミス『道徳情操論』324^494
バウムガルテン『美学』328
カント『純粋理性批判』(328),329
カント『判断力批判』(329)
シェリング,329
ヘルダー『言語起源論』(331),495
ルソー『言語起源論』(331)
   『社会契約論』
フィヒテ「ドイツ国民に告ぐ」(ルナン他『国民とは何か』所収)332^495,333^495
アーレント『全体主義の起源2』337^495,338^496
新井政美『オスマン帝国はなぜ崩壊したのか』(338)^496
3−4
カウツキー『キリスト教の起源』『中世の共産主義』(344)^496
カント『道徳形而上学原論』345^496,496-497
カント『永遠平和のために』349^497
プルードン「マルクスへの手紙」,361^497
トンプソン『労働報酬論』364^497
広西元信『資本論の誤訳』(367)^497
トロツキー『裏切られた革命』377
マルクス『資本論 第三巻』(377)
ブロッホ『この時代の遺産』391^499
モーガン,394
マルクス「ヴェ・イ・ザスーリチへの手紙」(全集19)395^499
ロールズ『正義論』398^499


D403−465
4−1
ウォーラーステイン『近代世界システム 1600-1750』409^500,410^500
アリギ『長い二〇世紀』410^500
ヘーゲル『歴史哲学』414
ネグリ&ハート『帝国』422-424
ウッド『資本の帝国』427^500
4−2
ルカーチ,433
レーニン,433
カント『啓蒙とは何か』447^500,449^501
ヘーゲル『法権利の哲学』453^501
柄谷行人『死とナショナリズム』(455)^501
ケーガン『ネオコンの論理』456^500
シュミット『政治的なものの概念』462^501,470


あるいは、
『世界史の構造』(岩波書店):参考文献表(50音順)

アーレント『全体主義の起源2』337^495,338^496
     『暴力について』14^470
新井政美『オスマン帝国はなぜ崩壊したのか』(338)^496
アリギ『長い二〇世紀』410^500
アリストテレス『政治学』151
アミン,309
アンダーソン『想像の共同体』112,494,(340)^496
ウィットフォーゲル『オリエンタル・デスポティズム』(117,160,165),185
ウェーバー『宗教社会学』196^488
     『古代社会経済史』169^485,(209)^489
     『都市の経済学』95^479
     『支配の社会学』117^481
     『プロテスタンティズムの倫理と精神』271
ウォーラーステイン『近代世界システム 1600-1750』409^500,410^500
         『人種国民階級』(バリバール共著)309^493
ウッド『資本の帝国』427^500
宇野弘蔵「恐慌論」(著作集5),302^493,(407)
エンゲルス「家族、私有財産及び国家の起源」(全集21巻),104^480
     『ドイツ農民戦争』224^489
大塚久雄「資本主義社会の形成」290^493
大月康弘『帝国と偽善』113^480
カウツキー『キリスト教の起源』『中世の共産主義』(344)^496
柄谷行人『トランスクリティーク』v-ix
    『死とナショナリズム』(455)^501
カント,『純粋理性批判』(328),329
   『判断力批判』(329)
   『道徳形而上学原論』345^496,496-497
   『永遠平和のために』349^497
   『啓蒙とは何か』447^500,449^501
クラストル『暴力の考古学』58^474
グラムシ,258
グレーバー『アナーキスト人類学のための断章』(14)^470
ケインズ『雇用、利子および貨幣の一般理論』113
ケーガン『ネオコンの論理』456^500
ゲルナー『民族とナショナリズム』315^494
孔子『論語』202
コールリッジ,323
コーンフォード『宗教から哲学へ』201^488
コジェーヴ『ヘーゲル読解入門』(vi)^467
ゴドリエ『贈与の謎』74^475
サーリンズ『石器時代の経済学』7^467,53^474,89^478
桜井万里子『ヘロドトスとトゥキュディデス』(174)^485
澤田典子『アテネ民主政』(172)^485
ジェイコブズ『都市の経済学』93^479
シェリング,329
シュミット『政治的なものの概念』253,470,462^501
スミス『道徳情操論』324^494
ゾンバルト,『?』,272
田中二郎『砂漠の狩人』76^476
玉野井芳郎『エコノミーとエコロジー』(29)^472
槌田敦(TSUCHIDA,A)『熱学外論』(28)^471
チェース=ダン"Rise and Demise"20^472
チャイルド『?』,87
デュルケム『社会学講義』(95)^476
テスタール『新不平等起源論』50^473
デリダ「新しいインターナショナリズム」(『マルクスの亡霊』?),ix
トロツキー『裏切られた革命』377
トンプソン『労働報酬論』364^497
ニーチェ『道徳の系譜』,191^487,195^488
西田正規『人類史のなかの定住革命』,67^474
ネグリ&ハート『帝国』422-424
バーリーとミーンズ,298
バウムガルテン『美学』328
ハチソン,323
バッハオーウェン,66
ヒルファーディング『金融資本論』298
広西元信『資本論の誤訳』(367)^497
フィヒテ「ドイツ国民に告ぐ」(ルナン他『国民とは何か』所収)332^495,333^495
フーコー,259
ブーバー『我と汝』78^477
フクヤマ(「歴史の終り」)vi^467,(397)
フォスター『マルクスのエコロジー』(29)^472
プルードン「マルクスへの手紙」,361^497
フロイト『モーセという男と一神教』82^477
    『モーセと一神教』209,
    『トーテムとタブー』210    
    『夢判断』263
ブローデル『物質文明・経済・資本主義 交換のはたらき1』(37)^473
ブロック『マルクス主義と人類学』66,67^474
ブロッホ『希望の原理』xiv^467,211^489
    『この時代の遺産』391^499
ヘーゲル『法権利の哲学』453^501
    『法の哲学』(322,334,335)
    『歴史哲学』(33),414,496
ヘス「貨幣体論」(『初期社会主義論集』),25^470-471
ヘルダー『言語起源論』(331),495
ヘロドトス『歴史』153^484
ボダン(ジャン・)『主権国家論』248^491
ホッブズ『リヴァイアサン』98-100
ポランニー『人間の経済学』10^468,
     『経済と文明』11^469
     『経済の文明史』137^481
ボードリヤール『生産の鏡』(8)^468
マリノフスキー『西太平洋の遠洋航海者』57
マルクス『経済学批判』5^467
    『ゴータ綱領批判』30
    「資本制生産に先行する諸形態」32
    『資本論』289,
    『資本論 第三巻』(377)
    「ブリュメール18日」(261,263),413,414,(415)
    「モーガン『古代社会』摘要」(全集補4),70^475,169^484
    「ヴェ・イ・ザスーリチへの手紙」(全集19)395^499
    『ドイツ・イデオロギー』xvi,23-26
マン(マイケル・)『ソーシャルパワー』117^481
マンフォード『機械の神話』90^478
モーガン,53,66,394
モース,『社会学と人類学』19^470,53,74^475
モンテスキュー,(『法の精神』),132
リービッヒ,29
ルカーチ,433
ルソー『人間不平等起源論』97^479,98^479,104^480
   『言語起源論』(331)
   『社会契約論』
レーニン,433
レヴィ=ストロース『親族の基本構造』69^474
レンフリー『先史時代と心の変化』(50)^473
老子,231
ロック,252
ロールズ『正義論』398^499
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by yojisekimoto | 2010-06-27 08:14 | 柄谷行人

『世界史の構造』

待望の柄谷行人『世界史の構造』(岩波書店)が刊行された。

基本的には、
 _______________________
|           |           |          
|           |           |          
|           |           |           
|   国家      | ネーション     |          
|   B       | A         |          
|           |           |          
|           |           |          
|___________|___________|
|           |           |          
|           |           |            
|           |           |           
|   資本      | アソシエーション  |           
|   C       | D   X     |           
|           |           |                    
|           |           |           
|___________|___________|

という 「近代の社会構成体」図(p.15)もしくは「交換様式」図(p.15)に依拠しており、同じ構成を持つ『世界共和国へ』の拡大版である(p.43に以下の世界システムの図式としてより詳細に図示されている)。

 _______________________
|           |           |          
|           |           |          
|           |           |           
|   世界=帝国   | ミニ世界システム  |          
|           |           |          
|           |           |          
|           |           |          
|___________|___________|
|           |           |          
|           |           |            
|           |           |           
|   世界=経済   |   世界共和国   |           
| (近代世界システム)|           |           
|           |           |                    
|           |           |           
|___________|___________|

 「世界システム」図(p.43より)

さらに、随所に達見があり、体系的叙述の持つスケールの大きさがよりいっそう明らかになった。

個人的には第二部第4章で老子に触れていたのが興味深い(p.231)。
トルコのアレヴィ派にも触れている(p.490)

全体を図示すると以下になる(ヘーゲルのトリアーデと比べると興味深いが、パラメータが明確な分、柄谷の考察は明確に脱神秘主義的と言える)。


イ序説 交換様式論*______________________________________
|ハ序論 国家の起源  |     |     |ロ序論 氏族社会への移行           |
|     |2ルソー |4ローマ |1アジア |           |           |
|6官僚制 | ホッブズ|(亜周辺)(中心、中核)           |           |
|___第1章国家___|__第3章世界帝国__|       第1章定住革命         |
|     |     |     |     |        サーリンズ、モーガン     |
|     |     |3ギリシア|5封建制 |           |           |
|     |     |     |2周辺と亜周辺          |           |
|_____|_第二部 世界=帝国_|ウィットフォーゲル_第一部 ミニ世界システム_______|
|         (B)1呪術から宗教へ   |         (A)(再分配)|(互酬) |
|           | ウェーバー、ニーチェ|           | B国家 |Aネーション
|           |2帝国と一神教    |           |  (交換様式)   |
|  第2章世界貨幣  |  第4章普遍宗教  | 第2章贈与と呪術  |_*イ序説 交換様式論|
|3『リヴァイアサン』と|3模範的、4倫理的預言者  モース、クラストル|  近代の社会構成体 |
| 『資本論』     |     6キリスト教|           |(商品交換) (X) |
|  ホッブズ、マルクス|8イスラム教・仏教・道教           | C資本 |D X  |
|___________|___________|___________4交通概念、モーゼス・へス
|ニ序論 世界=帝国と世界=経済 ウォーラーステイン          |           |
| ドップ、スウィージー、ブローデル、ポランニー|           |           |
|4マルクスの国家論  |    2アンダーソン|           |           |
|  第1章近代国家  |第3章ネーション   |           |           |
|3カール・シュミット |    4バウムガルテン           |           |
|           |           |           |           |
|           |           |           |           |
|____第三部 近代世界システム_______|_____ホ第四部 現在と未来________|
|          (C)ロールズ      |          (D)4カントとヘーゲル |
|           |9福祉国家主義    |           |     5贈与による|
|           |第4章        |           |      永遠平和 |
|  第2章産業資本  |アソシエーショニズム |第1章世界資本主義の | 第2章世界共和国へ |
|           |     3経済革命と|   段階と反復   |           |
|7アダム・スミス   |      政治革命 |           |           |
|           |      プルードン|4ネグリ&ハート   |           |
|___________|___________|___________|___________|

追記:


ボロメオの環(p.330)を考慮すると、以下の並びがカントの
量 質
関係様相
に対応する。

 _______________________
|           |           |          
|           |           |            
|           |           |           
|   資本      | アソシエーション  |           
|   C       | D   X     |           
|           |           |                    
|           |           |           
|___________|___________|
|           |           |          
|           |           |          
|           |           |           
|   国家      | ネーション     |          
|   B       | A         |          
|           |           |          
|           |           |          
|___________|___________|

逆に言うと、以下のように考えられる。

 _______________________
|           |           |          
|           |           |          
|           |           |           
|   国家      | ネーション     |          
|   B       | A         |          
|   関係      | 様相        |          
|  *一般的等価形態3|*貨幣4       |          
|___________|___________|
|           |           |          
|           |           |            
|           |           |           
|   資本      | アソシエーション  |           
|   C       | D   X     |           
|   量       | 質         |                    
|*拡大された価値形態2|*単純な価値形態1  |           
|___________|___________|

参照: 「近代の社会構成体」の図示(p.15)

*は価値形態論と合わせた場合。

感性
|\
| \ 
| /想像力
|/
悟性

資本_アソシエーション 
|\ |
| \| 
| /ネーション
|/
国家

量__質
|\ |
| \| 
| /様相
|/
関係


以下、

C D
B A 、バージョン。

 _______________________________________________
|           |     3経済革命と|           |  4カントとヘーゲル|
|7アダム・スミス   |       政治革命|4ネグリ&ハート   |     5贈与による|
|           |第4章   プルードン|           |      永遠平和 |
|  第2章産業資本  |アソシエーショニズム |第1章世界資本主義の | 第2章世界共和国へ |
|           |           |   段階と反復   |           |
|           |9福祉国家主義    |           |           |
|           |    ロールズ   |           |           |
|____第三部 近代世界システム(C)____|_____ホ第四部 現在と未来________|
|ニ序論 世界=帝国と世界=経済 ウォーラーステイン         (D)          |
| ドップ、スウィージー、ブローデル、ポランニー|           |           |
|           |           |           |           |
|  第1章近代国家  |第3章ネーション   |           |           |
|           |           |           |           |
|3カール・シュミット |    2アンダーソン|           |           |
|4マルクスの国家論  |    4バウムガルテン           |           |
|___________|___________|___________|4交通概念______|
|           |  1呪術から宗教へ |           (商品交換)| (X) |
|ホッブズ、マルクス  | ウェーバー、ニーチェ|           | C資本 |D X  |
|           |2帝国と一神教    |           |  (交換様式)モーゼス・へス
|  第2章世界貨幣  |  第4章普遍宗教  | 第2章贈与と呪術  |_*イ序説 交換様式論|
|3『リヴァイアサン』と|3模範的、4倫理的預言者  モース、クラストル|  近代の社会構成体 |
| 『資本論』     |     6キリスト教|           |(再分配)|(互酬) |
|           |8イスラム教・仏教・道教           | B国家 |Aネーション
|_______第二部 世界=帝国_______|____第一部 ミニ世界システム_|_____|
|ハ序論 国家の起源 (B)    |5封建制 |ロ序論 氏族社会への移行 (A)       |
|     |     |3ギリシア|2周辺と亜周辺          |           |
|     |     |     |ウィットフォーゲル        |           |
|___第1章国家___|__第3章世界帝国__|       第1章定住革命         |
|     |     |     |     |        サーリンズ、モーガン     |
|     |2ルソー |4ローマ |1アジア |           |           |
|6官僚制 | ホッブズ|(亜周辺)(中心、中核)           |           |
|_____|_____|_____|_____|___________|___________|


参考→『世界共和国へ』索引
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by yojisekimoto | 2010-06-25 16:10 | 柄谷行人

定本『隠喩としての建築』より

 以下、定本『隠喩としての建築』より。

 たとえば、ここにオレンジ、すいか、テニスボール、フットボールがある。
それらを記憶にとどめるためには分類するほかない。


A           __________
           /          \ 
          /            \ 
         |     (果物)     |
   ______|___        ___|______
  /      |オレ \      /   |      \  
 /        \ ンジ\    /すいか/        \ 
|          \___|__|___/          |
|     (小)   ___|__|___   (大)     |
|          /テニス|  |フット\          |        
 \        /ボール/    \ボール\        /         
  \______|___/      \___|______/
         |     (ボール)    |
         |              |
          \            /
           \__________/

ある人は、それらをオレンジとすいか(果物)、テニスボールとフットボール(ボール)に分けるだろうし、
他の人は、それらを形態によって、オレンジとテニスボール(小)、すいかとフットボール(大)に分ける
だろう。


いずれの分類もそれだけではツリーになる(図BおよびC)。

B         ◯             C        ◯ 
         /\                     /\
        /  \                   /  \ 
       /    \             小さな球◯    ◯大きな卵形
      /      \               / \  / \
   果物◯        ◯ボール          /   \/   \ 
    / \      / \           /    /\    \
   /   \    /   \         /    /  \    \  
  ◯     ◯  ◯     ◯       ◯    ◯    ◯    ◯
 オレンジ  すいか テニス   フット    オレンジ すいか   テニス   フット
           ボール   ボール               ボール   ボール


二つを合わせると、セミ・ラティスになる(図D)。

           
           D       __◯__      
                __/ /\ \__ 
              _/   /  \   \_
           果物◯   小◯    ◯大   ◯ボール  
             |\  / \  / \  /|
             | \/   \/   \/ | 
             | /\   /\   /\ |
             |/  \ /  \ /  \|
             ◯    ◯    ◯    ◯
           オレンジ  すいか   テニス   フット
                       ボール   ボール

それらを集合論的に示すと、図Aのようになる。しかし、後者は視覚化するのが難しいので、
一般に、われわれが明瞭に視覚化できるのは、ツリーであり、実際、自然都市のようにその
内部で集合がオーヴァーラップするようなセミ・ラティス構造を思いうかべねばならないと
き、それをツリーに還元してしまう傾向がある。
  (略)
 もしツリーが厳格に守られると、都市も組織も荒廃せざるをえない。現代都市計画はその
ようなものだとアレグザンダーはいう。ブラジリアのような人口都市における生活の荒廃感
はよく知られている。『いかなる有機体においても、過度の区画化と内的要素の解離は、き
たるべき崩壊の最初のしるしである。解離は社会においては混乱であり、個人においては分
裂病とさしせまった自殺の徴候である』(Chiristopher Alexander "A city is not a tree"
「都市はツリーではない」1965)。

(定本『隠喩としての建築』53〜59頁より)
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by yojisekimoto | 2010-05-19 21:41 | 柄谷行人

38度線、パレスチナ、『近代の超克』、四つの交換図

先の長池講義で言及された、政治的に分断された朝鮮半島の問題は、
その政治的図式、地政図を以下の4つの交換図にそのままトレースできるだろう。
要するに、北朝鮮は国家が支配し、韓国は資本が支配的だということだ。

 国家  | 国民
_____|____ ←38度線?
     |
 資本  | X

ただし、両国とも右半分(北朝鮮には国民が、韓国にはアソシエーションの原型)が
足りない。

日本は韓国とアソシエーション的(草の根的に)に交流し、北朝鮮とスポーツ文化等を通じて
国民と直接交流する必要があるだろう(柄谷の指摘した詩の重要性はそこに起因する)。

柄谷の推奨した白楽晴(ぺクナクチョン)の論考は、先日も述べたように、彼自身がキリスト教徒で知識人でもあるので、
そうした国民(というより大衆)文化的な側面へのフォローが弱い。

また、アジアのことはアジアで、アラブのことはアラブで自己解決、自主運営する必要がある。
その点で国連にはサッカーW杯の予選のような地域ごとの代表制が求められると思う。
(現在W杯予選はアジアとアラブは同じグループだが、地政学的には分けた方がよいだろう。)

さらに、
イスラエル=国家
アメリカ=資本
アラブ=国民、ととらえると、
以下のように考えることも出来るだろう。

     パレス
     チナ問題
     ↓
 国家  | 国民
_____|____ 
     |
 資本  | X

また、『近代の超克』の話題が出た際、昔ゼミで扱った座標図を思いだした。


      近代以前 
       | 西谷啓治 
 (西郷信綱)| 亀井勝一郎
科______|______宗
学      |      教 
       | 小林秀雄
 下村寅太郎 |
       近代

これらは小林秀雄をアソシエーションの位置においた場合、柄谷の交換図と重なり合う。

ただし、西郷信綱の名は座談会に参加していないから、後づけである。
図を見ると、交換図では国家に相当する位置は科学的復古主義である。
そして古事記を科学的に研究した西郷のような科学的な復古主義が日本に不足していると言える。
(丸山真男の江戸研究もここに位置づけられる。)

意外なことに、国家に関する科学的な研究がないために日本国民は官僚制を許しているのだ。

柄谷が歴史を捉え直しているのはこの空白を埋める作業かも知れない。
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by yojisekimoto | 2010-03-27 01:14 | 柄谷行人

3月13日:メモ

白 楽晴(ぺクナクチョン『朝鮮半島の平和と統一』)の朝鮮統一案について言及されたが、白には確かに理知的な魅力(以前読んで感銘を受けた)はあるにしてもキリスト教徒で知識人向けだから大衆に訴えかけない。金芝河の方が大衆には人気があるだろうし、国民に訴えかけるには映画やスポーツが必要だろう。

参考:中国とのピンポン外交
http://japanese.cri.cn/781/2008/12/01/1s131210.htm


言及されたトルコの三つの可能性は交換図のA(イスラム)B(アジア)C(ヨーロッパ)に相当する。

アレヴィー派(アレリ派)にはアソシエーションの原型があったとされたが、「善行は礼拝に勝る」と説くアレヴィー派は形骸化した宗教の殻を内側から破るものと考えられる。これは国を越えた普遍的な現象だ。

参考:
「善行は礼拝に勝る」イマーム・アリー(アレヴィー派第一の教訓)
http://74.125.153.132/search?q=cache:STbwdcGyDHYJ:kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E6%B4%BE+%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E6%B4%BE&cd=10&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

ちなみにアレヴィー派にはセマーという舞踊がある。


パゾリーニは王女メディアでトルコのカッパドキアをロケ地に使っている。


共産主義者で娯楽映画(俳優)上がりのトルコの映画監督、ユルマズ・ギュネイの演説?

同インタビュー

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by yojisekimoto | 2010-03-14 13:00 | 柄谷行人

トロツキーと『戦艦ポチョムキン』:改稿版

最近、柄谷行人はトロツキーの永久革命論を社会革命から乖離したものとして批判しているが*、無論これはカント的批判=吟味でもある。


   |
 国家|国民
___|______
 資本|アソシエーション
   |

(上記の区分をとりはらってしまうような永続革命計画は無効であり、上記の区分を維持しつつ内外で同時に課題に取り組む限りで世界同時革命計画は有効なのだということであろう。後者の場合、トランスバーサルな移動が重要になるが、この方法論に関して後述する。)

さて、ネットでトロツキーの動画を見つけましたが、トロツキーの動画や音声はどの程度残っているのだろうか?
trotsky speaks the truth
http://jp.youtube.com/watch?v=fKI9oi1YJNM
上の動画におけるトロツキーの発言内容は以下。スターリンに反論している。

"Stalin's trial against me is built upon false confessions, extorted by modern Inquisitorial methods, in the interests of the ruling clique. There are no crimes in history more terrible in intention or execution than the Moscow trials of Zinoviev-Kamenev and of Radek-Piatakov. These trials develop not from communism, not from socialism, but from Stalinism, that is, from the irresponsible despotism of the bureaucracy over the people!"


ちなみに、1926年に公開され、2005年にドイツで修復され最近日本でもDVDが販売された『戦艦ポチョムキン』の冒頭には本来はトロツキーの以下の言葉が掲げられていた。

「革命の精神がロシア国土のうえに漂っていた。ある巨大で秘密に満ちたプロセスが、無数の心のなかで成就した。すなわち、
ようやく自分自身を認識したばかりであった個人性が、大衆のなかに解消され、そして大衆が、大いなる飛躍のなかに解消されたのだ。」

参考:
http://osiris22.pi-consult.de/view.php3?show=54670727
「ベンヤミン 救済とアクチュアリティー」(河出書房新社p.115)
『1905年』という本の「艦隊反乱」という章からだそうだ(現代思潮社p.197。ほとんどこの十数頁の短い章が映画の原作と言っていい)。
http://8025.teacup.com/trotskylibrary/bbs(トロツキー研究所掲示板)
エイゼンシュテイン、シネクラブ↓
http://www2.neweb.ne.jp/wd/eisenstein/reikai-2000.html
(「水声通信」no.4にも関連記事があった。ペットショップボーイズが『ポチョムキン』につけた音楽の紹介もある。)

最新版DVDはトロツキーの言葉が復元され、音楽もマイゼル版というもっともエイゼンシュテイン自身が評価していたものが使用されている。

エイゼンシュテインはトロツキーを意識していただろうが(たしか『十月』はトロツキーの出演シーンが検閲でカットされていたはず)、『メキシコ万歳』などはトロツキーのメキシコ亡命を先取りした「永久革命論」だったのではないだろうか?(地域間移動によって歴史を描く手法は『惑星ソラリス』の高速道路のシーンを思い出させますし、『メキシコ万歳』はパゾリーニの生の三部作を想起させる。)

追記:
(通時的な構造を共時的な移動によって表現することは、世界同時革命説が持っていた観念性を解消する方法論として有効だろう。もともと世界同時革命論は非均質的な世界観が基盤なのだが、過度に政治的になってしまった。それを映像を通じて非政治化することは可能だし、そうすることによって永続革命という通時的なヴィジョンに転化しうるのである。)


少なくともスターリンとの一騎打ちにエイゼンシュテインだけが歴史的に勝利したと言えるのではないだろうか?
(ヒットラーVSチャップリン、ナポレオン三世VSプルードンに匹敵する闘いだった。。。)

スターリンによる粛正への抵抗(この件に関しては数年前にNHKのドキュメンタリーがあった)であることは無論のこと、トロツキーの指向した軍事的政治革命、柄谷に言わせれば行き過ぎた革命を、エイゼンシュテインは社会革命化したとも言える。

トロツキーのメキシコ時代に関心がある方はジョセフ・ロージー監督、アラン・ドロン主演『暗殺者のメロディ』がおすすめ。
写真は同映画より有名なトロツキーの遺書を自身(リチャード・バートンが扮している)で録音するシーンより。
トロツキー1







トロツキー2





トロツキー3







トロツキーの遺書は以下。
。。。。。。。。。。


私の血圧が高いことは(それはますます上昇している)、周囲の者たちに、私の活動状況に関して誤解を与えている。私は意気軒昂であるし、仕事をする能力もある。しかし、おそらく、終末は近づきつつあるようだ。この一文は私の死後に公表されるだろう。

 スターリンとその手先たちのばかげた下劣な中傷を、ここでもう一度反駁する必要はない。私の革命的名誉には一点の曇りもない。私は直接的にも間接的にも、労働者階級の敵と、どんな舞台裏での協定もしたことはないし、交渉したことさえない。スターリンに反対した何千人もの人々が、同種の偽りの告発によって犠牲となった。新しい革命的世代は、これらの人々の政治的名誉を回復し、クレムリンの死刑執行人たちにその報いを与えるだろう。

 私の生涯の最も困難な時期に私に忠実でありつづけた友人たちに、心から感謝したい。とくにその友人たちの名前をここに挙げることはしない。そのすべてを挙げることはできないからである。

 けれども、わが伴侶、ナターリャ・イワノーヴナ・セドーヴァについてだけは例外をもうけても許されるだろう。運命は、私に、社会主義の大義のために闘う戦士となる幸福にくわえて、彼女の夫となる幸福を与えてくれた。私たちが生活をともにしたほとんど40年もの間、彼女は、愛と広い心と優しさの尽きることのない源泉でありつづけた。彼女は多大な苦難を嘗めることになった。とりわけ私たちの生涯の後半においては。しかし、彼女には幸福の日々もまたあったのだということに、私は慰めを見出す。

 私は、自分の意識的生涯の43年間というもの革命家でありつづけたし、そのうちの42年間はマルクス主義の旗のもとで闘った。たとえはじめからやり直すことになったとしても、もちろん、私はあれこれの過ちを避けるように努めるだろうが、私の生涯の全般的な方向性は変わらないだろう。私は、プロレタリア革命家、マルクス主義者、弁証法論的唯物論者、したがってまた非和解的な無神論者として死ぬだろう。人類の共産主義的未来に対する私の信念は現在、青年のころに劣らず熱烈であり、その時よりも強固でさえある。

 ちょうど今、ナターシャが中庭から窓のところにやって来て、私の部屋に風がもっと自由に入るよう窓を開けてくれた。塀の下には、輝くばかりの青々とした芝生が細長く伸びているのが見える。塀の上には澄みわたった青空が広がり、太陽の光があたり一面にふりそそいでいる。人生は美しい。未来の世代をして、人生からすべての悪と抑圧と暴力を一掃させ、心ゆくまで人生を享受せしめよ。

1940年2月27日

『日記と手紙』所収


追記:
「あっと+3」誌上の柄谷行人論考で考察された、永続革命と世界同時革命の根拠は『ドイツ・イデオロギー』の以下にある。

「共産主義は、経験的には、主要な諸民族が《一挙に》、かつ同時に遂行することによってのみ可能なのであり、そしてそのことは生産力の普遍的発展とそれに結びついた世界交通を前提としている。」(柄谷論考あっと+3p86 、マルクス全集3大月p31参照)

「共産主義とは、われわれにとって成就されるべきなんらかの状態、現実がそれに向けて形成されるべき何らかの理想ではない。われわれは、現状を止揚する現実の運動を、共産主義と名付けている。この運動の諸条件は、いま現にある前提から生ずる。」

http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Resume%20on%20Marx%20German%20Ideology.htm

「あっと」1号の柄谷の論考によると、1850年(『ドイツ・イデオロギー』はそれ以前の執筆)に永続革命を主張し、その半年後撤回しているそうだ(全集7p259、8巻p586参照)。簡単に言えば政治革命から社会革命への転換だが、柄谷の指摘するように、恐慌待望論(第7巻p450)を伴っているために評価は難しい。


上記引用前半で気になるのは、マルクスが民族なるものを過小評価している部分だ。これだとインターナショナルが民族のメタレベルに位置することが要求されるが、歴史を観るとそれは不可能なのではないだろうか?

母体と主体の見極めが現実的でないのである。

その点、『ドイツ・イデオロギー』のシュティルナー論は興味深い。デリダが論考し、廣松渉が省略した部分に、個体性論があるのだが、これはマルクスが後に価値形態論に応用した箇所だ。個体性と普遍性の転換はまさに拡大された価値形態と一般的等価形態の転換に相当する。

この時期のマルクスは、明確に政治革命に挫折した後ではなかったが故に、そのシュティルナー批判は生々しい抵抗のあと(理論的敗北の過程、「シュティルナー以上にさいなまれ、取り憑かれ、虜となっていたかもしれないマルクス」邦訳デリダ『マルクスの亡霊たち』p291)を見事に記録しているのである。

追記の追記:

柄谷のカント及び丸山真男を受け継いだ国連改革論は、
以下のようなNAMの構造とパラレルのような気がしてならない。

 セ
評ン
議タ\ __   __   __   __
会| |  | |  | |  | |  |
 & |\ | |  | |  | |  |
\事_|_\|_|__|_|__|_|__|_
 務 |  | |  | |  | |  | |
 局\|◯ |\|◯ | |◯ | |◯ | |
 |_\__|_|__|_|__|_|__|_|
   |\ | |\ | |  | |  |
   | \| | \| |  | |  |
 関 |  \ |  | |  | |  |
 心_|__|\|__|\|__|_|__|_
 系 |  | |  | |  | |  | |
 | |  | |\ | |\ | |◯ | |
 |_|__|_|_\|_|_\|_|__|_|
   |  | |  | |  | |  |
   |  | |  |\|  |\|  |
 階_|__|_|__|_|__|_|__|_
 層 |  | |  | |\ | |\ | |
 系 |◯ | |  | |◯\| | \| |
 |_|__|_|__|_|__|_|__|_|
   |  | |  | |  |\|  |\
   |  | |  | |  | |  | \
   |__| |__| |__| |\_|  \
    地域系  京都   東京   海外  /
    各地             など\/


NAMセンター評議会の位置に国連本部が位置づけられる。
また、各地域系は諸国家に、各関心系は様々なNPOに取って替わる。
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by yojisekimoto | 2010-03-02 02:51 | 柄谷行人

柄谷行人とプルードン

柄谷行人は「群像」誌上における『探究3』の連載を単行本化する際に、プルードンへの考察を取り入れた(『トランスクリティーク』のアナーキストと最終章における考察)。
だが重要なのは、それ以前の『探究2』でスピノザを論ずるなかで得た結論と、プルードンの見解が一致するということだ。

プルードンは以下のようにいう。
「アンチノミーは解消されない。ヘーゲル哲学が全体として根本的にダメなところはここだ。アンチノミーをなす二つの項は互いに、あるいは、他のアンチノミックな二項との間でバランスをとる」
(プルードン『革命と教会における正義』未邦訳。斉藤悦則氏のHPより)
http://www.minc.ne.jp/~saito-/travaux/vive.htmlhttp://www.exblog.jp/myblog/entry/edit/?eid=a0024841&srl=9320919#

これらは以下の柄谷の考察と同じだ。

 <コジェーヴは、ヘーゲルの哲学を超越することはできないといった。《ヘーゲルの言説は思惟のすぺての可能性を汲み尽くしている。ゆえに彼の言説の一部を成していないような言説を、全体の契機として体系の一節に再現されていないような言説を彼の言説に対立させることは不可能であるしたがって、「弁証法的に揚棄され」うる「定立」ではないという意味では、この言説が弁証法的でないことが理解される》(『ヘーゲル哲学入門』上妻棉・今野雅方訳、国文社p275)。(略)要するに、ヘーゲルを超越しようとすることがまちがいなのだ。なぜなら、ヘーゲルの哲学はいわば超越の哲学であり、それを完結したものだからである。マルクスがやったのは「超越」の不可能性を示すことだ。そして、マルクス以前にスピノザはそれを示している。それは「無限」の観念によって可能なのである。>
(『探究2』、単行本p151-152、文庫p177)

<だが、シュレーゲル的な戯れを拒み、さらにヘーゲル的な和解を拒むとき、何が可能だろうか。(略)ニーチェにとって、永劫回帰とは、決して内面化も一般化もしえない個別性(単独性)の反復であり、それはいわば固有名を取り返すことなのだ。>
(定本第5巻p216-217)

ちなみに後者の引用に出てくるニーチェはスピノザの影響を受けている(「善悪の彼岸」なることばはニーチェがスピノザを読んだ後の覚え書きにある言葉であり、実際『エチカ』第4部定理68*に同様の言葉がある。また、マルクスの『資本論』におけるプルードンに対する執拗な批判も、貨幣を揚棄されて得た概念とするマルクスに対して、貨幣を設計可能なものとするプルードン=ゲゼル的思考を際立たせるものとしてあることに思い当たる。)

柄谷のプルードンに関する直接的な言及も重要だが、これらの考察こそ柄谷の可能性の中心と言えるものではないだろうか?

マルクスの認識にカントの倫理を組み入れたのが柄谷のアソシエーション論だとするなら、プルードンはそれを先取りしていたのである。そのことは柄谷のスピノザ論を見ることで論理的に明確になると思う。


*注:
スピノザ『エチカ』第四部には以下のようにある。なお後半部のモーゼをめぐる考察は柄谷の「抑圧されたものの回帰」等、フロイト(『探究2』単行本p159ではスピノザとの同種性が第5部定理3=<受動の感情は、われわれがその感情についての明瞭・判明な観念を形成れば、ただちに受動の感情でなくなる。>から導かれる)をめぐる言説にも直接関係してくる内容である。

「 定理六八 もし人々が自由なものとして生まれたとしたら、彼らは自由である間は善悪の概念を形成しなかったであろう。
 証明 私は理性のみに導かれる人を自由であると言った。そこで自由なものとして生まれかつ自由なものにとどまる人は妥当な観念しか有しない。またそのゆえに何ら悪の概念を有しない(この部の定理六四の系により)。したがってまた善の概念をも有しない(善と悪とは相関的概念であるから)。Q・E・D・
 備考 この定理の仮定が誤りであること、そしてそれは人間本性だけを眼中に置く限りにおいてのみ、あるいはむしろ、無限なものとしての神ではなく、単に人間の存在の原因にすぎない神を眼中に置く限りにおいてのみ、考えられるのだということは、この部の定理四から明らかである。
 このことや我々のすでに証明したその他のことどもは、モーゼが最初の人間に関するあの物語の中で暗示しているように見える。すなわちその物語の中では、人間を創造したあの能力、言いかえれば人間の利益のみを考慮したあの能力、以外のいかなる神の能力も考えられていない。そしてこの考え方にそって次のことが物語られている。すなわち神は自由な人間に対して善悪の認識の木の実を食うことを禁じた、そして人間はそれを食うや否や生を欲するよりもむしろ死を恐れた、それから人間は自己の本性とまったく一致する女性を発見した時、自然の中に自分にとって彼女より有益な何ものも存しえないことを認めた、しかし彼は動物が自分と同類であると思ってからはただちに動物の感情を模倣(第三部定理二七を見よ)して自分の自由を失い始めた。この失われた自由を、族長たちが、そのあとでキリストの精神、すなわち神の観念 〜 神の観念は人間が自由になるための、また前に証明したように(この部の定理三七により)人間が自分に欲する善を他の人々のためにも欲するようになるための、唯一の基礎である 〜 に導かれて再び回復したのであった。」(畠中尚志訳。岩波文庫より)
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by yojisekimoto | 2009-11-28 12:18 | 柄谷行人