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ルソー、ゲーテ、ソローの植物学

ソローの『森の生活』でゲーテのすべては葉っぱであるという植物学が紹介されている。
ヘーゲル、シュタイナーも影響を受けたゲーテの形態学論集 植物篇(ちくま文庫)は、ゲーテ自身のスケッチが楽しい。




ここでゲーテは自然と機械を横断する原理のようなものを模索している。浅田彰*がかつてそうした二元論を打ち壊そうとしていたが、、、

ゲーテが螺旋構造に注目しているところや(原子論をとらなかったからDNA二重螺旋の発見とまではいかないが)、フラクタル的視点、感受性が素晴らしい。詩人ならではの植物学だ。
ゲーテが影響を受けたリンネはプルードンによって批判されるのだが、、、

ゲーテはさらにルソーの植物学について触れている。
原理を探そうとするところに共通点はあるが、ゲーテの賞讃するのはルソーが手近かの自分のよく知っている植物だけを考察の対象にしたという点だ。経験主義をゲーテは称揚するのである。

スピノチストを自称するゲーテが純粋な観察を大事にしたのは意外だった。

さて、ルソーの植物学はルドゥーテという画家の描いた挿絵でも知られている(ルドゥーテは薔薇を得意としたようだがルソーの植物学に感銘を受けて挿絵を描いた)。






ゲーテやソロー(こちらもスケッチを残した)の素朴な絵もいいが、ルドゥーテの水彩画の技巧をこらした植物画も素晴らしい。


浅田彰のTV講義


追記:
http://bit.ly/gG34oo
ルドゥテ挿絵の『J. J. ルソーの植物学 La botanique de J.J. Rousseau 』 の全文は ”Botanicus Digital Library” の http://bit.ly/gwcD3i
で閲覧、DL可。
by yojisekimoto | 2010-04-17 02:51 | 研究


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