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価値形態論とカテゴリー論

ヘーゲルを媒介にした、
価値形態論(マルクス)とカテゴリー論(カント)。以下メモ。

[1]単純な価値形態

<等価価値(貨幣)bと相対的価値形態(商品)a>

商品の価値は他の商品の使用価値で表現される、

W-G,G-W
a=b

「主語aの様子を述語bで表現する、質的判断」−
カントの判断表、 
質 →肯定的(〜である)
    否定的(〜でない)
    無限的(〜は非−である)

肯定判断
Px
否定判断
¬(Px)
無限判断
(¬P)x  [u]

[u] =“¬P”を一つの述語記号とする

[2]拡張された価値形態

W-G,G-W
ax=b, a=c, a=d,...a=n

「述語bの本質を主語aの量xで表現する、量的判断」+
量 →全称的(すべての〜は−である)
    特称的(幾つかの〜は−である)
    単称的(一つの〜は−である)

全称判断
(∀x)Px
特称判断
(∃x)Px
単称判断
(∃x)(Px∧(∀y)(Py⇒x=y))

[3]一般的価値形態

<aが等価価値(貨幣)に、bが相対的価値形態(商品)に転換>

b=a, c=a, d=a,...n=a
a=b
=c
=d
=...
=n

「本質(両者の関係)の展開」×
 関係→定言的(〜である)
    仮言的(〜ならば、−である)
    選言的(〜か−である)
関係
定言判断
Px
仮言判断
Px⇒Qx
選言判断
Px∨Qx

[4]貨幣形態

b=a, c=a, d=a,...n=a
a=b
=c
=d
=...
=n
a=Gold(金)として定着、様相が固定化する。

「個別としての普遍(=必然性)の概念の展開の度」÷

 様相→蓋然的(〜かもしれない)
    実全的(〜である)
    確定的(〜であるに違いない)
様相
蓋然判断
◇Px
実然判断
Px
必然判断
□Px

結論:<貨幣による交換は、自由で対等な関係をもたらすが、
    等価価値(貨幣)bと相対的価値形態(商品)aという非対称な関係
    を伴う>


参考:「」内は、ヘーゲル全集『大論理学(下)』武市健人訳注より。
by yojisekimoto | 2006-08-30 20:07 | マルクス


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