映画監督のベルイマンとアントニオーニがあいついで亡くなった。
ベルイマンはつい最近『サラバンド』のメーキングオブを見たばかりだったし、アントニオーニは『太陽はひとりぼっち』を見返したばかりだった。
ベルイマンは『野いちご』が忘れがたいし、アントニオーニは『愛のめぐりあい』の最後のエピソードが忘れがたい。
それぞれ、キリスト教に対して独自のスタンスを取っていたと思う。
アントニオーニは「私は腹で映画をとっている」とどこかで語っていた。
彼の作品は観念的ではなく、存在論的かつ唯物論的なのだ。
ベルイマンは『サラバンド』のメーキングオブで若い俳優と対等にやりとりしていて好感を持った。
近年は二人とも現場から遠ざかっていたが、なぜか思い出すことの多い映画作家だ。
そういえば一度面識のあった小田実さんも亡くなったばかりだ。
冥福をお祈りする。