以下読書メモです。
上図は『ハイデガー=存在神秘の哲学 』(講談社現代新書)古東 哲明 (著)
(p174,175より)
多分ゲーデルの不完全性定理*が理解されていないから多くの場合論理学が神秘主義に転化する。
同書はその典型だが、ハイデガーのそうした傾向を体現し(右図は邦訳全集26巻-1928年の講義録-p282、左図は42巻にあたる邦訳『シェリング講義』-1936の講義録-p307より)、ハイデガーの作による時間図を紹介した功績は大きい。
左図は右図の応用だが、シェリングの生命観を示している。逆回転している点を除けばヘーゲル(フラクタルな三角形)と大差ないし、ニーチェ的でもある。
右下図は存在が過去と未来の間に挟まれている事を示す。ベルグソンを意識的に乗り越えようとしたものだ。
右上図は存在が先端(Spitze)にある事を示す右下図の前段階の図だが、精神と物質を示したライプニッツの図に似ている。精神の位置に存在を置いただけである。ちなみに右端の小さな記号はクエスチョンマークで(開けは放たれた地平を意味している)ベルグソン流の時間論の限界を体現する。

上図は邦訳『シェリング講義』(p307)
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ゲーデルの不完全性定理はカントールの対角線論法とライプニッツの普遍計画(結合法論)経由のゲーデル数が肝だ。逆に言うと、この二つだけ理解すれば不完全性定理も単なる三段論法である。