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クロポトキンとプルードン:メモ

アナーキズムに関して、中国ではバクーニンが影響力を持ちましたが、日本においてはクロポトキンの影響が絶大です。
例えば鶴見俊輔などにも影響を与えています。ただそうした思想史的影響よりも、戦前『相互扶助論』が影響を持って、平塚らいてうなどが実際に消費組合をつくったことが重要だと思います。

また日本におけるプルードンの受容に関しては、『財産とは何ぞや』が大正時代に発売禁止になったのが大きかったと思います。
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現在でも入手できるテキストが余にも少なく「ユダヤ人」なる書の執筆計画のメモも藤田勝次郎氏(『プルードンと現代』p52)が紹介しているくらいではないでしょうか?

ちなみにプルードンは、男女を性質の違うものと考え、そこにアンチノミー(二元性)を見出していたようです。結婚(=契約)を愛よりも上位概念と捉え、同性愛を含めた性愛を下位に見ていたところは保守的というよりオーソドックスと言えそうです。

「あなた方淑女諸君は、両性のちがいは教育と習慣の結果にすぎないとおっしゃる。したがって体制が変われば、両性のちがいは消滅し、ただ生殖器官のちがいしかのこらないだろうとおっしゃる。言いかえれば、私は両性の特性の等価性(l'equivalence)の上に男女間の関係のシステムを打ちたてようとしたのに対し、あなた方は逆に、この両性の『平等』と『同一性』の上に男女間の関係のシステムを基礎づけねばならぬとしている。これが一切の争点だ。」
(「Pornocratie(『娼婦政治』)」。多田道太郎「プルードンの家庭論」『プルードン研究』岩波p320より)

ところでプルードンによればキリストはアナーキスト=革命家だったということになるようです(『プルードン研究』p338)。
by yojisekimoto | 2009-01-30 06:47 | プルードン


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